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80歳の俺へ~人生ブランコ9月11日「騙されたと思って」

 8時起床。NHK「虎に翼」にチャンネルを合わせつつ、朝食の支度。あとで観よう。一つの配信作業をこなす。
 日中、編集作業を2本こなす。途中、制作会社ロコモーション時代の先輩ディレクターからのメッセージが届く。講談社主催の企画募集をいっしょにやらないかというお誘い。

 制作費に1000万円も出してくれるという。これは面白そうだ。二つ返事で快諾してメールを送る。このところ佐村河内関係やらアイドルホームレスのアイディアもある。丁度いいじゃないか。クリエイターとして今の俺はどうなのか?金になるかどうかは別として何かに挑戦したい意欲が渦巻いていただけに渡りに舟とはこういうことだ。不思議な縁を感じにはいられない。

 昼食を終え、自宅へ戻る。ポストには数日前に頼んでいた本が届く。
 「佐村河内事件の全貌 ペテン師と天才」神山典士著。
 編集作業を終えた後、一気に読み終える。
 先日、森達也監督の「Fake」を観たが時系列としてこちらが先の発表である。佐村河内守氏というペテンの天才と、もうひとりの天才新垣隆氏の出会いがもたらす悲劇だが、、、きっかけは些細だったりする。これは一気に読み上げたくなる傑作だ。まだ、整理がついてないがきちんとまとめたい思いもある。

 なんだろうな、「人は弱い」ってことと「何を信じるのか?」「何に騙されるのか?」というテーマなのかな。こういうことを映画とかにするのが普遍的な気もする。

 飯を食った後、パートナーのゆみちゃんが「虎に翼」を観る。ぽつりと滝藤さんすごいねと。確かによく見るとつい先日まで筋骨隆々の役を演じてたのにげっそりしてるやん。言われて初めて気づいた。日常なら日々の変化があるがドラマでやるならどうしった減量がある。並大抵のことじゃない。こういう役者魂を見せつけられるとスタッフも惚れてまうやろ。

元気はつらつ
ムキムキのおれ
病み上がりの多岐川さん

 いわゆるデニーロアプローチ的なことなんだけど分かりやすくスゴイ。口で言うのは簡単だけど、ベタなすごさだけどやっぱりすごいな。
 
 とまあ、つらつらと書いたが
 昨日、動画の編集作業をしている時にあるフレーズを使った。
 それは・・・「騙されたと思って」である。
 考えてみれば不思議な定番フレーズである。本来の意味として基本、人がネガティブな思考を思っていることに対し、「騙されたと思って、やってみてよ」と一歩踏みこめない人、躊躇する人に対しての言葉なんだけど、これ、試した結果「いや、騙すなよ」という声も出るかもしれない。でもその時は「だから言ったじゃん、騙されたと思って」という言い訳が成立するのどうか?でも「騙されたと思って」と言ってる自分は悪気なく薦めているのであり、良かれと思ってるのだが、いかんせんそうじゃないのも往々にしてあるものだ。
 というのは今回のケースの場合、「ウシガエルの干鍋」というカエルを使った鍋料理の紹介なのだが、骨は若干あるけど味は文句なく美味しいのでどうしても食べてもらいたいがあまりに「騙されたと思って」というフレーズを使っているのだが、、、。どうだろうか?本当に騙されたら人は怒るのだろうか?なんか、この先に切り出す感じがやらしい人生テクニックでもあるなあとふと感じる。要は言い逃れなんだけど。
 例えばこれはどうだ、女性に対し「ただ、やりたいだけなんだけど、やらせてくんないかな?」堂々たる体だけ目当てです、みたいな発言だ。付き合う気は毛頭ないけどセックスだけはさせて。ある意味、正直な言葉だ。俺も人生で使ったことがないから分からない。でも「ごめん、ホントやりたいだけなんだどうかな?」と謝りながら、強引という押しの弱い人なら押されるのか?ただ、断れても痛手薄そうな言葉でもある。挙句の果てには「これ、誰にでも言ってるわけじゃない」とか相手の人を立ててるのかどうかも重ねてみると味わい深いな。
 50歳を超えて何を言ってるんだと思うが精神年齢はそうは歳を取らないよな?多分、80歳の俺も考えていると思う。


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