批評家には、なるな!
もうすぐ50歳Pです。
大学を卒業して会社に入り、数か月の研修が終わった後、メンターの先輩がつきました。
本当にできる人だったので、その方から学んだことはたくさんあるのですが。
今日は、自分が今でも一番大事にしている話を。
会社に入り、いろんな打ち合わせに出たのですが、本当にどれも面白くなく。。。。
いわゆる「ブレスト」という、アイデアをみんなで出し合う打ち合わせが多かったのですが。
入社したての新人だったのに、特に意見を言うわけでもなく、今から考えると、本当にひどい新人だったと思います。
そんなある日、メンターの先輩に飲みに連れていかれました。
「なあ、●●●(私の名前)。いつも、打ち合わせで、みんなつまらないことばっかり言っていると思ってるだろう。」
「はい。」と私。
「わかる。俺もそう思うことが多い。
でも、俺たちは批評家じゃないからね。決められた時間の中で、100点満点でないにしても、何か結果を出していかないといけないから。
だから、つまらない意見かもしれないが、とにかく出し合って。もし、その意見をみんなで突っ込むことで新しいことが生まれるなら。全然、それでいいじゃん。
自分の意見が通らなくてもいいんだよ。最終的に、いい企画ができさえすれば。」
自分が恥ずかしくなりました。。。。
どこか安全な場所から、他の人の意見を批評して。
自分のアイデアは出さない。
仮に自分が出したアイデアが、人から意見されても、相手が悪い。
自信がなかった自分。
その裏返しの態度だったんだと思います。
そのメンターの方から、そういった「教えめいたもの」を言われたのは、それが最初で最後です。
その日以来、必ず打ち合わせにはメモをつくって、打ち合わせの一番最初にメンバーに配るようになりました。
もちろん出したアイデアについては、突っ込まれまくりますし、あまり採用にもなりません。
でも、それを機会に、周りが認めてくれた気がします。
安全な場所に身を置くのではなく、大事なのは、他の人のアイデアでもいいので、面白いと思うものをみんなでつくること。自分のアイデアは捨て駒でもかまわない。
今でも、打ち合わせには必ずメモをつくって、もっていくようにしています。
例え、それが自分が満足するアイデアでなくても。
何もないよりは、出した方がよい。
さすがに、年齢が上になってしまったので、自分が最初にそういったものを出すと、若手が委縮してしまうので。今は、最後にしか出しませんが。
そして、若手のことはいつも観察しています。
それっぽいことは言うが、事前にメモをつくってこない人間と。
つまならない内容だとしても、メモなどをつくって自分の意見を言う人間では、きっと後者の方が伸びる人間になる。
そういった日々の訓練が大事なのだと。
例えば、映画やドラマを見て、「つまらない」というのは、本当に簡単です。
でも、私たちの商売は、それではない。
「つまらない」のではあれば、なぜ「つまらない」のか。
それを言語化して、自分なりの代案を考える。
少なくても、それができないのであれば、「つまらない」という資格はない。
そう思っています。
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