成功したらスタッフのおかげ。失敗したら、プロデューサーの責任。
もうすぐ50歳Pです。
今回のタイトルは、私のモットーです。
プロデューサーってそういう仕事なんです。
基本の仕事が調整です。
とにかく、スタッフ、出資者、関係者、それぞれの立場で発言します。
自分のやりたいこと、利益を最大化するために動きます。
それを調整する。
しかも、ただやみくも調整するのではなくて、ある大きな方向性を提示して、その方向で調整してゆく。
それがプロデューサーの仕事です。
非常に孤独な作業です。
みんなが仲間のようで、でも仲間ではありません。
作品がヒットしたときはいいですが、失敗したときに、逃げてゆく人が多いです。
その責任を最後までとるのがプロデューサーです。
そして、作品の出来に不満があったとしても、それをつくったのは、プロデューサー自身なのです。
なので、スタッフの悪口を言うこと、言い訳をすること、それは天につばを吐いているのと同じです。
プロデューサーをやっていて、成功してスタッフや関係者が喜んでくれるのは、確かにうれしいし、やりがいになります。
でも、映画をつくって、初日に大ヒットしたとしても、すぐその後の宣伝展開を考えたり、どうやって2週目の動員の落ち込みを減らすか。そんなことばかり考えています。
気が休まらないです。
なので、タイトルのようなモットーをもって仕事をしています。
でないと、やりきれない気分になる時がある。
あと、単純にそう思っているというのもあります。
一人では、映画は作れない。
撮影ができるわけでもないし、演技ができるわけでも、ない。
自分も大勢いるスタッフの一員であり、自分一人でいい作品ができるわけがない。
成功すればスタッフのおかげ、失敗すれば自分のせい。
一見、報われない仕事のようですが、それに耐えられない人は向いてないと思っています。
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