本当のことを言えばいいってもんじゃない!
タイトルの通りです。
プロデューサーをしているといろんな場面に遭遇します。
脚本を変えないといけない、予算が下がった、etc。大体いい話じゃないことが多いです。
その時に、スタッフにどう伝えるか。
まず、タイミングが大事です。
当たり前ですが、変更が間に合うタイミングで言わないと意味がありません。
そこを寝かせてしまう人が、たまにいるのですが。
Time is money.
もう決まってしまったことは早く言うに限ります。
ただ、、、その理由を、どこまで本当のことを言うかどうか。
それは、環境やそれまでのやりとり次第です。
自分の保身のためではありません。(嘘をついて、後でばれるのが最も最悪で信用されないので。このご時世、そんなことはなかなかできません)
本当の理由を言うのだが、オブラートに包んだり、違う角度からの話を付け加えたり、いろいろです。
というのも、そのクッションの役割ができないのであれば、プロデューサーのいる意味がありません。
なかなか難しいのが、各所にいい顔をしすぎると、どこかで整合性が合わなくなってしまうので、それが難しいところです。
例えば、本当のことを言うことが全く意味のない場面にも遭遇します。
映画の初日の舞台挨拶の後、配給会社の責任者が、興行の状況を話をします。
興行の状況がよくなくても、決して悪いことは言いません。
それを言ったところで、役者さんや関係者のテンションが下がるだけで、どうせ、その後、判明することなので。今、いう必要がないのです。
朝の興行の状況が悪いときには、
天気がいいときには、
「天気がよすぎて映画館でなく、ちょっと行楽に行ってしまってるんですかね。明日に期待ですね」とか。
逆に天気が悪いときには、
「ちょっと天気が悪くて、みんな外にまだあまり出てない感じです」とか。
様式美です。
それに対して、みんな何か言うわけではありません。
調子悪いです!と言ったところで何も変わらないわけですから。
内容は同じでも、伝え方一つで、相手の印象も変わる。
そんな中で、プロデューサーは生きているのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?