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11月己巳弁天祈願無事終了しました。大きな袋?

朝晩の冷え込みがだんだん強くなってきましたが、

とはいえ日中はまだ20度くらいまで上がる暖かさです。


山上でも15度前後まで上がっていて、今年は暖かくて

お天気も上々。

今年の紅葉見物はなかなか当たりだったかもしれません。

もう少し楽しめそうですよ。

六時の鐘と紅葉、何となくお気に入りの風景の一つ。


本日も滞りなくご祈願おつとめさせていただきました!

弁天祈願の施主さまもおつとめありがとうございます。

今夜も施餓鬼供養を行って本日の行全て終了いたしました。


今年の弁天祈願も今日で終わり。

今年一年、ありがとうございました!


そして来年2023年の己巳の日は、

1月11日、3月12日、5月11日、7月10日、9月8日、11月7日。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、本日終い弁天。

去年もなんだか大盤振る舞いだったのですが

今年もどうやら同じようですよ。

今回の弁天さまは、告知するあたりから既に

唐紅の衣でゴージャス感を出しておられましたが、

今日は白と金を基調にした清々しいお衣で、

美しい天衣を長く風に流してゆったり座っておられました。

天衣はちょっともこもこした感じでファーのような。


イメージとしては、成人式で女の子たちがよくつけている

ふわふわの白いショール。

あれをもう少し幅を細くして、鳥の羽根で作ったような軽やかな感じ。


弁天さまなので、多分フェイクファーだとは思うんですけどね…(笑)

そこ気にするとこ?とも思いますが、仏教なんで不殺生基本ですしね!


ファー天衣がファッショナブルで思わず注目しちゃいましたが、

座っておられる弁天さまは、ご自身よりも大きな袋?を

傍に置いておられたのですよ。


こちらは大黒さまの袋か、サンタクロースのプレゼント袋か、という風情。

最初は母衣かな?とも思ったのですけど、どうも袋のようです。


母衣はこういうのですね。


この大黒さまが担いでおられる袋がもっと膨らんで大きい感じ。

そしておっしゃるには、

「改めて願ってみよ」

ということだそうです。


弁天祈願の施主さま方はもちろんですが、

どなたさまもこれをお読みになった方は

改めて弁天さまに

手に入れたいと願っているもの、

これがあると嬉しいと思うもの、

こうなってほしいと思うこと、

理想とする状況を

しっかりとお願いすれば、

傍の袋の中からそれを取り出して

与えてくださるようですよ。


弁天さまのご誓願の中には

貧しい者を豊かにするというものがあって、

「もし誰か貧乏な人がいるなら、私の法を修行しなさい。

 一定期間のうちに貧しさを脱することができなければ

 私は誓ってさとりの智慧を完成させることはない」

というような記述もお経の中にあります。


これは金品に不足しているというだけではなく、

人間関係や環境、心の充足感といった無形の豊さや

無上菩提や福徳、智慧といった仏道修行者が望むものについても

もし今それを持っていないと思うのであれば

私を頼って修行しなさい、ということであろうと

解するべきかなと思います。


以前何回か書いたことがありますが、

弁天さまは天部の神さまの中でも毘沙門天さまと並んで

ほぼ大菩薩の境地に達しておられるとされる方。


大菩薩というのは、もういつでも如来になれるのだけれども

その慈悲によって娑婆世界にとどまって衆生を利益することを

選んでおられる方のことです。


つまり、弁天さまもそういう状態で

現世の私たちと関わってくださっているということ。


弁天さまの袋の中には、この世の現世的な宝物も

出世間的な素晴らしいものも両方ともたっぷりと

入っているようです。


どうぞ弁天さまに改めてご自身の願いをお伝えして、

弁天さまに袋の中から最上の贈り物を出していただいてください。


「ただし、一つだけ。」

ということですので、よくよく考えて願ってみてくださいね!


今年もそうであったように、

来年も弁天さまとともにあることができますように。


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