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弁天さまの歌を聞け。
今日は文殊菩薩さまのご縁日。
文殊菩薩さまは言わずと知れた智慧の仏さま。
誰よりも智慧があって弁も立つので、
すごい碩学の在家の人で
論議で負けてしまうのでみんなが行きたがらない人のところにも
文殊菩薩さまはへっちゃらで行ってしまったりします。
「維摩経」はそういう流れのお経ですよ。
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ちょっと経っちゃいましたが、
17日に弁天さまにお礼参りに行ってきました。
今年はお天気も良く、例年の11月に比べるとだいぶ
暖かいです。
しかもなんとか紅葉も持ちました。
七弁天を一気に巡ります!
まずは山内のコンビニでお供えのお酒を購入。
ということでスタートは最寄りの圓山弁天から。
本当は事前に準備して、首途弁財天から行きたかったんですけどね…
![](https://assets.st-note.com/img/1669388309522-ygwHnm2yIt.jpg?width=1200)
圓山弁天。こちらは最近クラウドファンディングでお社を修復しました。
綺麗になってお目見得です。
狛犬さんも新しくて可愛らしいです。
弁天社一つ一つに般若心経とご真言をお勤めして
お酒を差し上げますよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1669388310581-qdFelQVpjS.jpg?width=1200)
福智院のところにある首途弁天。こちらも新しいですね?
首途はかどでと読みますよ。
由来については
お大師さまが唐にいく前に祀ったというお話と、
龍が首を出していたからというお話とがあるようです。
同名の八幡宮が京都にありますが、こちらは義経公が
奥州に赴くときにお参りしたというところから
その名前が来ていますので、前者の方が合ってる気も。
でもその頃お大師さま高野山に来ておられたのかな?(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1669388310281-0fIScql8dW.jpg?width=1200)
尾先弁天。一乗院の横にあります。
尾先ということで、首途弁天で首を出していた龍の尻尾が
ここに出ていたという説も。
しかし尾先というとどちらかというと狐っぽいですね…。
もともと剣先弁天というところから勧請されたという伝承も
ありますので、こちらの流れでついた名前と考える方が妥当かも。
![](https://assets.st-note.com/img/1669388309581-U6t1q5PUQ8.jpg?width=1200)
綱引、あるいは船引弁天。南都銀行の隣です。
せっかく立て札があるのに読めない…
名前からするとおそらくここは船着場だったのでしょうね。
今は道路になってますが、昔は川だったと言われています。
物資を上げるのに水路が使われていたことの名残がありそう。
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ここでお昼。
カフェ雫の精進カレー。ここのオリジナルです。
九度山の柿と山椒を使っています。
手前は胡麻豆腐のデザート風。
山内の胡麻豆腐屋さんでは時々黒蜜などをかけた
スイーツとして胡麻豆腐が提供されることがありますが
意外と美味しいですよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1669388310707-ZRV5vRhPQX.jpg?width=1200)
公園の中にある湯屋谷弁天。
昔はこの辺に修行僧のための共同浴場があったそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1669388311587-BbYR2uIS6Y.jpg?width=1200)
祓川弁天。こちらは別の公園に隣接する山の中腹にあります。
お隣にお稲荷さまが並んで祀られています。
![](https://assets.st-note.com/img/1669388311401-yn39RT4v1s.jpg?width=1200)
さらに歩いて大門まで来ました。
大門の外に嶽弁天への登山口があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1669388311334-EGVJwpdk6T.jpg?width=1200)
途中のお地蔵さま。
いつもお花やお水が上がっています。
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大塔を見下ろせるポイントもありますよ。
手前は高校の野球場。
![](https://assets.st-note.com/img/1669388311365-V91UHQa3lq.jpg?width=1200)
嶽弁天に到着!
こちらは何回か紹介したことがありますね。
お大師さまが天川弁天から勧請したと言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1669388311019-7BFq20MNwl.jpg?width=1200)
天狗いるかな?
今回は前日に急遽参加を決めてくださった方が
ご一緒くださいました。
途中、七弁天以外にも
授戒と伽藍参拝を挟み、
ちょっとカードリーディングをしたりして
なかなか楽しい1日となりましたよ。
先日の弁天祈願、そしてこのお礼参りの時も
弁天さまは座っていたお姿から
立ち姿となられていました。
来年に向けて、何かさらにアクティブに
活動していらっしゃるのかもしれません。
弁天さまは音楽と弁才の神さま。
でも、音楽は楽器を奏でるというイメージが強くて
歌を歌われるという感じは今まではあんまりなかったのですよ。
ことさらに、はっきり歌っている、というわけではなく
どこからともなく流れてくる歌の雰囲気のようなもの。
でもそれはやはり歌。
微笑む弁天さまの唇のあたりから流れてきます。
太陽が破顔し、月が微笑み、星が咲う。
高野山の街中にはそこここに水路があって
水が流れていますが、そのせせらぎの音のよう。
そう、弁天さまは川の神さまでもありました。
小さくともどこまでも流れていって、その響きを残す。
あるいは音楽系の何かを強化されるのかな?
来年の弁天さまの方針、そういうところにあるのかもですね。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!