孤独を選んでも孤独感にはとらわれないということ。
お不動さまのおつとめ、滞りなく終了いたしました。
無料祈願にご参加の皆さまにはありがとうございました。
そしてハッピーバースデートゥミー(笑)
毎月お不動さまのご供養をしていますが、
無料祈願をお受けするのはこの月だけ。
真言行者は自行と化他と両方行う必要があります。
職業的には化他行の方が重視されていますが、
だからといって自分の行をやらないということはありません。
そのバランスはそれぞれの行者がそれぞれの考えで
行いますし、もちろん習熟度や経験値ということも大切。
そして、ご本尊のお力やご本尊と通じる行者の地力も
必須のものです。
私たちはご本尊とともに、さまざまなことを行うことで
お互いに進歩しあっています。
同行二人というのは
お遍路さんたちならよくご存知の言葉。
全てお遍路をする人には必ずお大師さまがともに
歩いてくださっている、という意味です。
ご本尊と僧侶の関係も同じです。
必ずご本尊とともに歩んでいきます。
今回の無料祈願はどういうことで行おうかな、と思った時に
なぜかとても強い孤独感がわいてきました。
この道に入ってからいろんなことを学んで、
孤独感を感じることは減ってきていたので
けっこう意外な感じがしたのですね。
空ということや、重々帝網ということを知ると
無力感や絶望や孤独感も変化の機会に変えられる
きっかけにできると思うんですけど。
お不動さまはとてもパワフルな仏さま。
そしてとても優しく慈悲深い方でもあります。
今回お不動さまが教えてくださったことは、
孤独であることは悪いことではないけれど
孤独感を感じるなら癒した方がいい、
そのために私を頼めということ。
孤独は時に必要なもの。
神仏と向き合う時には一人になって
自分一人の心に神仏を映すことが必要です。
神仏との関係は一対一、というお話も何度かしましたね。
修行するときに孤独が必要だということも。
求めることがある時には一人であるということは
必要でもあり、価値のあることでもあります。
ですが、孤独感というものは孤独であるということとは
関係なく襲ってきます。
孤独感とは、人間が生きていくために
集団生活をすることを選んだゆえに、
自分の生存に関わる親密な関係性が
希薄だと感じた時に生じるもののように思います。
ということは、
孤独感は生存を脅かす感情でもあるということ。
人の心を毒するのは、孤独であることではなく
孤独感の方なのでしょう。
お不動さまは一度でもお不動さまの真言を唱えたものを
その生の続く限り加護するという誓願を立てられています。
「その生の続く限り」というのは、仏教ですので
この生涯に限らず今後転生する全ての生涯ということ。
お不動さまは信じるものを決して一人にはしない方です。
誰も信じられなくて
自分一人の力でなんとかしようと抗う
そんな時があるな、と感じたら
お不動さまのことを思い出してください。
お不動さまの剣は
心にまとわりつく孤独感も断ち切って
正しく考えて行動できる状態にしてくれますよ。