お稲荷さまのご利益。
15日のご縁結び祈願。
申し込みの締め切りは14日24時までです。
このご縁結び祈願にあたり、清高稲荷にお参りしてきました。
以前ちらっと書きましたけど。
ここのお稲荷さまは縁結びのご利益があるとか。
お稲荷さまの一般的なご利益は、五穀豊穣や商売繁盛。
商売繁盛には人とのご縁、仕事のご縁、取り扱う商品のご縁、
様々な縁がよく結びついている必要があります。
そういう意味ではあらゆる意味でのご縁結びに関しても
お稲荷さまはお得意です。
お稲荷さまのご眷属はキツネということはみなさん
よくご存知だと思いますが、このご眷属はすごく
すばしっこくよく走る働き者だそうです。
繋がりにくいご縁でも、よくよく丁寧にお願いすると
聴いていただける場合にはあの道この道を通って
なんとか繋いでくださるとされています。
清高稲荷はもともと伏見から勧請されたようですが、
お稲荷さまはもう一社、
奥の院のお大師さまの御廟の瑞垣の内側にもお祀りされています。
こちらは「白髭稲荷大明神」というお名前。
御廟の中なので、社前でお参りすることはできません。
伏見からやってきたとも、もともと御廟のそばに住んでいた
霊験ある白狐とも言われています。
お大師さまは稲荷神と密教を護持してもらう契約をしたという
伝承もあってお稲荷さまとは非常に関係が深いです。
少し調べるといろんな考察が出てきて面白いですね。
お稲荷さまは宇迦之大魂大神とされることが多いですが、
この方は日本人のソウルフード、お米に関わる神さま。
稲作しているとき、手間暇かけて育てた収穫直前のお米を
大挙してやってきて食べてしまうスズメは害鳥。
そして貯蔵しているお米を食い荒らすネズミは害獣。
このスズメやネズミを取って食べてくれるので、
キツネや蛇がお稲荷さまの眷属とされたわけです。
伏見稲荷の門前には今もスズメを焼いて食べさせてくれる
お店がありますが、これも害鳥のスズメを人間も取って
食べてしまおう、ということ。
そして、日本ではお米は主食として国民の生命を支える一方、
貨幣の代わりに長い間経済を支える交換財としても
使われてきました。
そして神さまに差し上げる最も重要なお供物でもあります。
こういうアイテムは、国の魂に関わる独特の価値が付加され、
一種の呪物としての霊性を帯びることになります。
お稲荷さまはそういった霊的な意味を持つお米の本質を
担っているので、豊かさや生命力に関わるご利益は最上の
神さまです。
食物や商品、産業や事業の発展、金運や財運といった
経済的な豊かさはもちろん、
人と人のご縁が作り出す心の豊かさや、家族円満に暮らして
子孫繁栄する家系の豊かさももたらしてくださいます。
そして、お大師さまと約束したので、
法のもたらす利益も豊かに与えてくださいます。
現世的な豊かさと精神的な豊かさ、
どっちか選ばなきゃダメなんてことはありません。
お大師さまとお稲荷さまの助けをお願いして、
両方手に入るための下地をしっかり作っておきましょう。
道を均して追い風を受けたら、あとは走り出すだけです。
そこでもきっと力強くバックアップしてくださいますよ。