見出し画像

さすがに面と向かって言われたことはないですが。

だいぶ暑くなってきました。
今年も夏がやってきますね。

でも、相変わらず朝晩はそこそこ涼しくて過ごしやすいのは
今年の特徴かもしれません。
気候が落ち着いているのはありがたいことです。

黒い衣が熱を含むので暑い時期はおつとめも工夫して
涼しく行います。

地蔵会祈願のお申し込み、締め切りは今日までです!

密教怖いって言われてびっくりした、というお話を
書きましたけども。

別の友だちと先日おしゃべりしてて、何かの拍子に
「お坊さんてなんか生臭坊主だらけだと思ってたー!」
と言われてまたびっくりしたのですよ(笑)

まあでも、日本のお坊さんはある意味ほとんどが
生臭坊主かもしれませんですけどもね。

肉食、妻帯、飲酒など戒律で禁止されているものについて
こんなに緩いのは日本だけ、と思った方がいい
というお話は以前もしたことがあります。

時代が違いますし、生活習慣上なかなか文字通りに
戒律を守ることも難しい部分があるのですが、なるべく
守ろうとされている方ももちろんいらっしゃいます。

しかし、逆に今回思ったのは、自分がなんでそういう感想に
びっくりしたのか、ということ。
日頃そういう感想を聞かないのはなぜかということです。

これは簡単です。
日頃、僧侶やお坊さん偉いと思ってる人にしか
ほとんど会ってないということでしょう。

僧侶は剃髪していたり僧衣を着ていたりして
一目でお坊さんとわかる人が多いので、
普通そういう人の前であからさまに僧侶をディスる方は
少ないです。

よほど憤懣やるかたない方は別ですけど。

今回は友人だったからこそ率直に意見を述べて
くれたのでしょう。

お坊さんは生臭坊主ばっかり、と言われると
そうでない立派なお坊さまをたくさん知っていますので
そうじゃないよと言いたくなるのですが、
友達が悪意なく言ってくれることは、世間一般の方の
代表的意見と考えた方がいいのかなと思います。

ということは、お坊さんて思ったよりも尊敬されてないし、
むしろうさんくさいと思われている場合も多いのね!
と目からウロコの落ちる思いでした。

私自身は幸いそれまでに尊敬できないお坊さまに
あまり会ったことがなかったのですが、
それはラッキーなことだったのかもしれません。

しかし、生臭さやうさんくさいのが多数派と
思われているのだとしたら、それは業界的には由々しき事態。

これは多分、僧侶の側の説明不足や、周りの方の期待やイメージに
対する無頓着さからきている部分もあるのかもと思います。

狭い世界の中で過ごすことが多いと、自分を客観的に
見ることができにくくなってしまいます。

僧侶はいろんな人とお会いする機会は多いですが
立ち位置が変化することがあまりないので
目に入る世界にはあまり変わりがありません。

そして、日頃からお寺にくるという習慣が
なくなってきた昨今の人々にとって、僧侶という
役目を離れたその人を知る機会は格段に減っています。

それがステレオタイプ的に一般化されたお坊さんの
イメージになってしまう理由の一つでしょう。

少し前にお坊さんの出てくるドラマが増えて
ぶっちゃけ寺のようなバラエティが制作されたのは、
お寺やお坊さんの世界がおそらく最後の秘境、
のようなものだったからなのかなという気がします。

平和共存のためには情報公開と相互理解が必要です。
微力ながら情報公開につとめていきたいと思います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?