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3月己巳弁天祈願終了いたしました。厳しさも優しさも表裏一体。

ここのところ暖かい日が続いています。

この土日はこのお天気もあって
高野山もかなりたくさんの人が来られてましたよ。

高野山大学の卒業式もこの時期。
例年はもっと寒かったですけどね。
今年は15日だったそうです。

新しい門出の時期、今年は暖かさや明るさに
彩られたことでしょう。


先日の満月。梅も花盛りです。

12日も滞りなくご祈願おつとめいたしました。
弁天祈願の施主さまもおつとめありがとうございます。
夜も施餓鬼供養を行って全て終了いたしました。

2023年の己巳の日は
5月11日、7月10日、9月8日、11月7日。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。

なんとなく前回や前々回の弁天祈願の日を振り返ってみましたら。

暖かくて明るい日にはやはり修法していても
心が明るくなります。

今回の弁天さまは顔の横に長く黒髪を垂らして、
白い衣に濃紺の上着をお召しになっておられた気がします。
濃紺は珍しいですね。

いつもは髪を結い上げて冠や髪飾りを
つけられているように思うのですが。
今回は白いお顔と長い美しい黒髪が印象的。

シンプルですがとても落ち着いた美しさです。

そして、見上げるほど大きなお姿。

しかし、いつもと違って
冠もなければ、衣もシンプルな深い色で飾りもなし。
なんとなく修行モードのような感じでいらっしゃるのです。

そして面持ちも少し沈んで厳しめ。

昨今いろんなことが起こっていて、現在は
決して明るい希望に満ちた幸せなご時世
というわけではないように思いますが
思っている以上に厳しいのかもな、
と思ったわけです。

しかも弁天さまですらさらに修行されるのだ、
と思うとますます身も引き締まる思い。

しかし、たまたま翌日
友人と一緒に高野山にお参りすることに
なっていたのですね。

友人はぜひ嶽弁天さまにお参りがしたい、
ということだったのですが、
予報では前日から雨。

嶽弁天さまは山道を20分くらい登ったところにあって
雨の中お参りするのは少し危ないから行けないかな?
と思っていたのです。

しかし翌日、夜は降っていたものの
朝になったら雨は止み。
友人と高野山に向かう電車で待ち合わせて
向かう頃にはだんだん雲が切れてきました。

そして奥の院を参拝する頃にはお日さまが
顔を出し始めました。

奇しくもこの日は、七弁天の一つ圓山弁天が
クラウドファンディングでお社の修理が成り、
開眼供養があり、
また午の日ということで近くの豊川稲荷では
大餅まきがある日でした。

https://readyfor.jp/projects/maruyamabenten


奥の院参拝後、ランチを済ませて
圓山弁天さまと豊川稲荷にもお参りし、
豊川稲荷さまではお餅に加えて福引で
いろんなものをいただきました!


これは幸先が良い、ということで
荷物を預けて嶽弁天さまにもお参り。
無事に友人の希望通りのお参りができて、
全て整った感じです。

友人に嶽弁天さまで何かメッセージあった?
みたいなことを聞かれましたが(笑)
それは特にはありませんでしたが、
嶽弁天さまはいつも通り福々とした黄色と紫の
如意宝珠のイメージを見せてくださいました。

そして戻って自坊の弁天さまにご報告して思ったのは、
自分の修行をする時にはしっかりと自分の修行をして
その後は外に出ていろんなものと触れ合う、
その両方が大事ということ。

自分の心の中に神仏をうつして向き合うことと
友人や親しい人と楽しく遊んだり
好きな神社仏閣をお参りしたりすることと
それぞれに受け取るものが違っていて両方ともよく、
そのいろんな経験が自分の中で融合して
また新しい活力や智慧や気づきや喜びが生まれるのでしょう。

折りしも季節は春。
自分の心を整えて
新しい出会い、新しい環境、
新しい気持ちで世界と向き合うために
出かけていきましょう。

これもまた、山の修行、里の修行というものかもしれません。


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