古楽アンサンブル レゼポペ広島公演を楽しむために①
レゼポペ広島公演まで後2週間を切りました!
たくさんのお客様に来ていだいて、楽しんでもらえるよう、出演者紹介やプログラムの聞きどころ等を紹介していけたら、と思っております。
第一回はソプラノのクレール・ルフィリアートルをご紹介致します。
クレール・ルフィリアートル
歌やバロック時代の解釈への情熱から、歌をアラン・ビュエ、ヴァレリー・ギヨリ、バロック朗唱法とジェスチャーをウジェーヌ・グリーン、バンジャマン・ラザールのもとで学ぶ。身体と声との関わりの重要性を意識し、パリの国立アレクサンダーテクニックセンターのディプロマコースにてアニエス・ド・ブリュノフに師事する。17世紀のフランスとイタリア音楽についての解釈の第一人者として知られている。ル・ポエム・アルモニークをはじめ、数多くのアンサンブルと共演。オペラではリュリ《町人貴族》《カドミュスとエルミオーヌ》カヴァッリ《エジスト》などに出演。オペラ、歌曲にとどまらず、異なる芸術の世界と融合させたプロジェクトなどにも関心を持ち、幅広い活動を展開している。
2022年12月の北とぴあ国際音楽祭ではリュリ作曲 オペラ《アルミード》公演に出演しタイトルロールを歌う予定。
彼女は日本に何度も来日しており、2019年にも日本各地で演奏していますので、ご存知の方も多いでしょう。
ビロードのような美しく声と説得力のある語り口は多くの人の心を魅了して止みません。
百聞は一見にしかず、彼女の演奏動画をご覧ください。
J.B. リュリ オペラ 「カドミュスとエルミオーヌ」より
Amour, vois quels maux
https://youtu.be/fqeKh1YikvE
リュリのオペラには、こういう歌と通奏低音のエールが度々登場します。今回、演奏するエールドクールと同じ編成ですので、雰囲気はわかりやすいかなと思い、ご紹介しました。
顔を白く塗っているのは、蝋燭の光でより一層、陰影をつけて美しく見せるためです。当時の舞台の見せ方のひとつです。
A. ボエセ
A la fin cette bergère
https://youtu.be/0UlZsokln1I
こちらはガンバコンソートとリュートとの演奏。途中クロムホルンも出てきますね。
先程のリュリより少し前の時代の作曲家A. ボエセのエール・ド・クール(宮廷歌曲)です。
この時代のエールはもっぱら伴奏はリュートでした。楽譜も歌とタブラトゥーラの譜面(今で言うギターのタブ譜みたいなものです)でした。
フランス独特の歌の装飾が良いですね。同じフレーズの繰り返しや有節歌曲では必ずと言っていいほど装飾を入れます。彼女の美しい装飾もコンサートの聞きどころの一つです。
この2つの音源を聞いて、フランス語を知っている方なら、あれ?なんか発音変じゃない?語尾の子音読んでるし、なんかモエ、モエ言ってない?と思われたかもしれません。
実は当時の17世紀フランスの発音で歌われています。日本の古文みたいな感じでしょうか。
最後に少し長いですが、彼女の歌うドラランドの宗教曲をお聴きください。
冒頭の部分だけでも彼女の魅力が爆発しております。本当に美しい。。。
(ちなみにラテン語の発音もフレンチラテンです)
M.R. ドラランド
Miserere mei S.87
https://youtu.be/ZZ5pk0GfYG8
次回は音楽監督・チェンバロのステファン・フュジェについてご紹介致します。
コラム② ステファン・フュジェの紹介
https://note.com/ensemble_germes/n/n7c7d76ac07dc
コンサートの情報はこちら
古楽アンサンブル レゼポペ 広島公演
~夜のままで Let the night be long~
フランスから近年人気の高い古楽アンサンブル来日!!
フランス17世紀の宮廷歌曲が広島の秋の夜に響き渡る。
【日時】
2022年11月10日(木)19:00開演(18:30開場)
【場所】
広島市東区民文化センター スタジオ1
【出演】
古楽アンサンブル 「レゼポペ」
ソプラノ: クレール・ルフィリアートル
チェンバロ: シュテファン・フュジェ
ヴィオラ・ダ・ガンバ: エマニュエル・ジラール
【プログラム】
ル・カミュ:夜のままで
ランベール:楽しもう、甘い安らぎを
シャルパンティエ:泉のほとりで
マレ:シャコンヌ
リュリ:イタリア人の嘆き
ダングルベール:組曲 ト長調 ほか
※曲目は変更になる場合がございます。
【チケット】
一般: 3,000円(当日3,500円)
学生: 1,000円(当日1,500円)
オンラインチケット:TIGET
https://tiget.net/events/202075
【お問い合わせ】
ensemblegermes@gmail.com
090-2000-1986(アンサンブル・ジェルム)
【主催】
Ensemble Germes
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