初めましてのツバメ⑧
お久しぶりです。緒方燕柳です。
今日は2020年秋に開催された、「第3回笹井宏之賞」落選作(緒方燕柳 作)より、10首ご紹介いたします。
楽しんでいただけましたら幸いです。
「ロマン派からの手紙」 緒方燕柳 より、10首
🍀君の手がショパンを紡ぐ こぼれ落つ星の煌めき初秋の夜半
🍀勇ましき革命のためのエチュードよ 故国を離れた痛みや如何に(いかに)
🍀慟哭と不安と優しさと全てを君が封じて弾く「雨だれ」
🍀一日中ショパンに浸されている幸福 君と子猫とピアノと私
🍀数学は音楽のかけら 君の弾くショパンは全て美しき式
🍀美しき色彩 音には色がある 木枯らしでさえ秋は色づく
🍀鮮やかな色彩で弾く君のショパン光を魅せるあなたが好きだ
🍀お隣さんさえも聴き惚れ足止める君のエチュード、マズルカ、ショパン
【注:お隣さんとは妖精のこと】
🍀アルゲリッチを真似ようとする君の音 あなたの色はあなただけのもの
🍀アルゲリッチよりもアシュケナージが好き 音は哀しみさえも溶かしてゆくよ
以上、ロマン派からの手紙より、一部を紹介させていただきました。
ご感想、ご意見などコメントを頂けましたら躍り上がって喜びます。
どしどしご感想お待ちしております。
緒方燕柳 拝