①.紫陽花の季節 ②.映画「ブックセラーズ」を鑑賞
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①.紫陽花の季節
東海地方では今年の梅雨入り(5月16日)が観測史上2番目に早いとのことです。最速は1963年の5月4日だそうです。GW真っ最中に梅雨入りだなんて驚きです。もちろん今年の早さにも驚くわけですが。
そんな梅雨のなか、晴れ期間を活かして、袋井市にある法多山へ紫陽花を見に行ってきました。かなり賑わっていましたね。あと梅雨だというのにこの日は晴れすぎて汗だくになりました。
紫陽花は私が子供の時から最も好きな花でして、アート及びデザインの道へ進むきっかけとなった花です。青春の思い出のある花でもあります。あと雨男でもありますので、雨に生きる者同士、気が合うのかもしれません。
紫陽花は昔からあまりポジティブな花として受け入れられておらず、嫌われていました。あまり陽の目を見なかった日本発祥の花です。それは咲いている場所によって色が変わるのが不気味だったり、ガクアジサイはガクが四つの花からできているから「死」を連想させるだからだとか。あまり縁起が良くないとされてきました。
最近ではそのポジションはガラリと変わり、いろんな品種も出てきて、日本の風物詩としてその魅力が謳われていますね。世界的にも魅力が伝わっているように思います。
梅雨の時期はバイクにも乗りづらいぶん、紫陽花で元気をもらうのです。
毎年この時期は、紫陽花を見て、若き日の初心を思い出しつつ、陽が当たらなくても輝ける美しさがそこにあると励まされているわけなのです。
②.映画「ブックセラーズ」を鑑賞
つい最近、本「チャリングクロス街84番地」を読んだその流れで同作が映画化されていることを知った新参者です(「HiBARI BOOKS & COFFEE」の店長さんに教えて頂きました)。早速映画も拝見し、見事に琴線を震わされ、さらに続けて、本屋繋がりということで、静岡では公開したばかりの「ブックセラーズ」を見て今度は笑いました。
「チャリングクロス街84番地」ではアメリカ在住の女性ライターとイギリスの男性古書店員との20年にもわたる往復書簡の話。しかも1970年代ごろの実話。本を愛する者同士、直接会わない&会えないのにも関わらず、手紙だけの温かいやりとりは、現代の生活では味わうことのできない、心に染みるものがあります。現代人に失ったものがそこにはありました。しかもポイントは、ただの手紙のやりとりだけではそこまでドラマが生まれるはずもなく、「本」という媒体を介してるからこその深みや温かさ、築ける絆、これが現代にはない豊かさなのでしょう。気づかされることの多い作品でした。
かたや「ブックセラーズ」はこれも実話というかドキュメンタリーです。古書店員、バイヤー、コレクターの話。それぞれ古書へのこだわりあるクセ強キャラがたくさん登場します。ネット販売等最近の本屋不況に文句を言いつつも、なんだかんだ楽しそうな彼ら彼女らを見て、これはこれで「本」という媒体を通して生きることの豊かさを感じましたね。この作品は読書好きというよりも、本そのものが好きな”良き変人”たちの生き様を描きたかったのでしょう。にしても皆さんキャラが濃い!大変面白く鑑賞させて頂きました。公開劇場も少なく、期間も短いと思いますので、気になる方は皆さんもぜひ急いでご覧あれ。
今回はこの辺で。