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仲がいい夫婦って、という話し

自分たちふたりの話をできる夫婦は仲がいい。

家庭のことや夫婦のこと、今朝のお風呂場の排水溝のゴミがね、とか名もなき家事のことや、きのう職場でねとか些細なことでもなんでもいいのだ。自分たちふたりの間に起きているあれこれや、こんな気持ちを伝えあうことが大事だなぁ、本当に大事だなと感じているこの頃なのです。

結婚生活が楽しいのは最初だけだよ。というけれど、5年もすると会話すらしていない夫婦もいるようです。我が家はどうかというと、倦怠期こそ面倒だから話したくないという時期もあったけれど、その線を超えてしまった今では、顔を合わせればなにかと話している。内容は、ほぼ雑談である。

どうでもいい話をしているうちに、やらなければいけないと思っているのに進んでいない実家のタスクなど家族会議みたいな話もする。分担や予定を決めてみたり、マンションの役が回ってきたけれど、あなたが出席できる日はあるの?近所に焼き鳥屋ができたから行ってみたいな。など。

こんな感じで、ふたりの間に起きていることや自分の気持ちを日常で話すようになってからのほうが、結婚当初よりも私たちはうまくいっていると思う。単純に年を重ねたからなのかもしれないけれどね。

どうしてやってくれないの!という不満も怒りもほぼない。ちょこちょこでもたくさん話していることで、なんとなくお互いがお互いの様子や気持ちをわかりやすくなっているからかもしれない。

大事なのは、それぞれ話してお互いに聞くこと。
どちらかひとりがしゃべり続けるだけでも、一方は我慢して聞いてあげなくちゃになるし、わたしばかり話してあなたは何も言ってくれない、と一方通行の不満が募る。だから、つまり対話が大事なんだと思うのです。

互いに、ちょこちょこ話しておけば、大事なことが言いにくいこともないし、わざわざ感もない。いざというような話も、大げさな家庭内裁判のような雰囲気にだってならない。じつは最近、そんな爆弾話があったばかりだ。

とにかく、夫婦の会話は雑談でいいのだ。
ただし、誰かの噂話やどこかの事件ではなくふたりの世界の話をすること。ポイントは、自分たちのことをたくさん話すことだと私は思う。

自分たちがそうだからというわけではないけれど、周りの夫婦をみても仲の良い夫婦は、なんだかんだちょこちょことよく話している。
ふたりについての会話は、スキンシップなんじゃないかなって思う。

もしも、自分だけ話して相手が話してくれない時は、自分にばかり意識が向いていたり、わかって欲しいどうにかして欲しい要求が、心の奥にある時です。そういう時には、どんな言葉を使っても相手の心を開かせることはできないものです。

もしも、いつも、自分ばかり話しているとか相手ばかり話して聞いてくれない時には、外側ではなくて内側のその人へ語りかけるつもりで、話してみるといいかもしれない。

「わたしは、あなたとふたりの話をしたいと心から思っているのです。」そんな気持ちで、その人の後ろにいる人、つまり魂とでもいうか、その人の本質に心を込めて話してみる。

心から仲良くしたい愛したい愛させて欲しいから、私はあなたと話しているという思いは、言葉の音に乗って相手に響くはず。

今日の出来事でも見て感じたことでも、目の前のコーヒーが今日はとても美味しいとか、カップを変えてみたからかもとか、何でもないけれど、ふたりの間にあること。そこから話してみれば、もうここにちゃんと幸せな時間があると気づけるんじゃないかな。

雑談って言われるとかえって難しいな~という人は、今度の休みどうしようか?そんな話でもいいんじゃないかな。とにかく、ちょこちょこ話す。

ちょこちょこ話の間で、タスクの分担やキャパは大丈夫?など微調整することができる。結果、無駄な心配やイライラはなくなるので一石二鳥だ。仲のいい夫婦がよく話すのは、雑談のなかにこうしたちょっと面倒な話をするっと潜り込ませて、サクッと済ませているからなのだ。

そういう意味で、我が家では週末のお酒の時間は欠かせない。美味しい料理とそれに合うお酒があれば、いくらでも話は尽きないからだ。ご機嫌なうちに、ちょっとしたお願いや面倒な業務連絡もスムーズに終わる。

雑談・・・
ほんとうに、おススメですよ。


掬乃 ジュンコ

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