笹だんごの歴史
新潟名物といえば、何が思い浮かびますか?
お米、お酒、米菓、様々なものが思い浮かぶと思います。
笹だんごもそのうちの一つです。
新潟県の土産菓子として知られる笹だんごは、新潟県民にとっては親しみのある菓子であり、新潟の食文化を作ってきた一つの財産でもあります。
笹だんごの由来にはいろいろな説があります。
戦国武将の上杉謙信が出陣の際に携帯した兵糧食だった説。しかし、これを裏付ける証拠はありません。笹を包むことで品質保持している餅菓子で、いかにも戦国時代に携帯食として用いられていたような形状をしているために、そのくらい昔からあったのではという憶測なのだそうです。
また、厳しい年貢の取り立てに苦しんだ農民が、わずかに残ったお米をおいしく食べつなぐように作ったものが笹だんごだった、という説もあります。笹だんごの材料が、米、小豆、ヨモギ、笹、イグサ、と、全て野山などで手に入るものであり、農民が日常で食べていたくず米の加工品として生まれたのではないか、と考えられているそうです。
今笹だんごといえば、店で買うものと思われていますが、かつては、新潟のほとんどの家庭によって作られていました。各家庭によって粉の配分、入れるもの、味、蒸し方などそれぞれでした。
その土地の産物を伝統のある製法で調理したもので、その家のお惣菜であり、「家庭食」であります。
それは、祖母から母へ、
母から娘へと受け継がれてきたものなのです。
参考リンク
・越後名物笹だんご田中屋本店
http://www.dangoya.com/monogatari/index.html
・キリン食生活文化研究所
http://www.kirin.co.jp/csv/food-life/know/activity/foodculture/21.html
・越後岩船家
http://www.echigo-iwafuneya.com/story2.html