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ただ私は私らしく生きたいから

令和が始まりましたね。
良さげな画像がなかったので夕焼け…もはや終わりそうですが書いていきます。

皆さんは令和初日をどのように過ごされましたか?
私はつい先程、日付が変わってから起きました。令和初日はオール爆睡です(笑)
私らしいというか、なんというか…。
今回は、自分に関する『あること』を書こうと思います。
長いですしちょっとダークサイドに入りますが、これも紛れもない私自身のことです。創作のベースの一部になっていると思っているので、最後まで読んでいただけるととても嬉しいです。

ずっとずっと、考えていたことがあります。
世の中にある素敵な芸術作品や活動を目にする度に、私の中にはいつも一種のもどかしさがよぎるのです。人にはそれぞれ歩むペースがある、それを頭ではわかっているけれど、どうしても『できない自分』に目がいってしまいます。私は創作をしても完成までにとても時間がかかります。
人より何倍も時間がかかること、その大半の原因は私の『睡眠』に関係します。


私は俗にいう『ロングスリーパー』です。
あまりにもひどいので、睡眠専門の病院に行ったほどです。くだされた診断は、
病気ではないが体質であるということ。基本的に必要な睡眠時間は15時間ほど、もしかしたらもっとかもしれない。体質ゆえに根本的な治療法は無いということ。

親の話では、生まれた時から他のお子さんの何倍も眠っていたそうです。

学生の頃はいつもいつも眠くて仕方がありませんでした。休み時間やちょっとした時間を見つけては眠り、何とかやり過ごしていましたが基本的に万年寝不足でした。土日は平日の不足を取り戻すように、長時間眠り続けました。30時間ほど連続で眠り続けることもしばしば。その間は、体を揺すってもそばで大きな音を出しても、基本的に起きることはありません。そういう時、私も記憶が一切ありません。

アルバイトを始めたら、状況はさらに過酷になりました。
万年寝不足状態、頭も回りません。寝不足状態で働くと、ひどい疲労感に悩まされました。時間通りに起きて出勤することもできず、バイトをクビになったこともあります。色々とアルバイトはやってきましたが、どれも長続きしませんでした。アルバイトもろくにできないのかと当時は大変落ち込みました。

そういった状況でしたので、就職活動も一応はしましたがちゃんと働く気にはなれず、そのままアルバイトを続け親を失望させました。親は私に期待していたところもあったようですが、そもそも働くというスタート地点に立つこともできず、完全に親からの信用は無くなりました。このあたりに関しては、親も私を立派な人間に育てようとしていただけで、それが私自身とうまく噛み合わなかっただけです。当時は色々ありましたが、時間をかけてお互いを理解し合えるようになり、今はありがたいことに仲良しです。


この『睡眠』に大元の原因があることも、当時はわかっていませんでした。私は『自分が人よりだらしないからだ』と考え、あらゆる工夫を講じましたが結局どれもうまくはいきませんでした。
診断がくだったのは2年ほど前のことです。正体がわかったことで今まで『自分が人よりだらしないからだ』と思っていた部分が、晴れたのはとてもよかったです。私の力が及ぶところに原因があったわけではなかったのだ、と。原因がわかったことで、うまく付き合っていく方法を考えられるようになりました。

言ってしまえば、私は日本社会にうまく溶け込めなかった者の一人なのです。『創作』しか残らなかった。『創作』しかできなかったのです。他の人達が働いているのをみて心から尊敬します。私には、入ることができなかった世界ですから。

他にも本当に本当に色々ありまして。
特にここ約10年は、そういった自分自身や周りの環境を整えることに時間を費やしました。そうでもしないと、ただそこに居ることすら辛くて辛くてできなかったからです。
その間、私を支えてくれたものの一つが『創作すること』だったのです。創作が無ければ、きっと私はとっくの昔に生きることを諦めていたことでしょう。


この『ロングスリーパー』である事実を、公開しようかとても悩みました。作品発表し始めたのも最近のことですし、発表に時間がかかっているといって気にしている人はいないかもしれません。
『公開すべきではない』という意見もありました。出来上がった創作物を、作品を素直に見られることなく、『ロングスリーパーの人間が作った作品』として見られるからです。私のことを思って友人が伝えてくれた言葉でした。
しかし自分自身でこのことを考えた時に、『それも偽りようのない私である』という答えに辿り着きました。自分の人生の責任は自分にあります。誰のせいにもできません。公開することで色々な意見が出るかもしれません(まだまだちっぽけな人間なのでそこまで起きないでしょうが)でも、間違いなく言えることは他の方が何を言ったとしても、その方が私の人生の責任はとってくれないということです。
この公開というか告白は、きっと誰でもない私自身のためなのです。私がより私らしく活動していくための告白なのです。私は、人はたとえ隠していたことがあったとしてもいずれバレると思っています。ならばいっそのこと公開して、それでも自分のペースで自分らしく前に進む姿を見て欲しいと思いました。
自分らしくできた時が一番パフォーマンスが高くなるタイプの人間だと思っているので、『自分らしく』というのは私の一つのキーワードなのです。その自分らしくをさらに進めるために、公開するに至りました。

人より睡眠時間が長いということは、活動できる時間が短いということ、大きくいえば『生きられる時間が人より短い』ということです。昔はこのことについてとても悲観的でしたが、最近はとても穏やかな心持ちです。それはきっと、創作ができて自分らしくいられる場所に居るからだと思います。私にとって創作が本当に大事なものであるからこそ、より『自分らしく』いたいと思うのです。

創作物が出来上がるまで、時間は他の人よりかかってしまうけれど、それでも辞めることは決してないのだろうと思います。他に生き方を知らないからともいえます。実際、創作がなかった場合を考えた時、日頃一体何をすればいいか本当にわかりません。
私はまともに働けない代わりに、周りの方々に支えてもらいながら創作を続け、何らかの形で周りの方達に返せていけたらと強く強く思います。



ここでもう一つ。
私の今の夢を書かせてください。

それは、創作を通じて色々な場所に行くことです。

なぜでしょう、昔からどこかに行きたい願望がありまして。今のところが不満というわけではありません、むしろ、安心できる場所があるからこそ、知らない世界に飛び出していきたいと思うのです。体質のこともありますし、なかなか難しいのは承知しているのですが…創作を通して色々な場所に行き、色々な人に出会ってみたいのです。そこで色々なものを吸収して、それを創作物に反映させる、そういったことをやりたいと思っています。

ここまで『VRart』と書かず、あえて『創作』と表現したのには、理由があります。今は『VRart』を主に描いてはいますが、そもそも『作ること』全般が大好きなのです。必要にかられるその度に、独学でいちから学び、あらゆる思いや感じたことを色々な形にしてきました。平たくいえば『なんでも屋』です。
一時期、『なんでも屋』であることに自分自身も嫌悪感を持っていましたが、ついついそこにかえってきてしまいます。『描く』という大きな軸はあるものの、手法にこだわりがそこまで無いと今は感じています。
『VRart』をより知ってもらいたいという思いはありますが、新しい機種がどんどん登場する中、旧型のHMDしか持ち合わせていない私がVRartの良さを伝えられるのか、という疑念が沸いているのも事実です。それでもそのHMDを使ってVRartをやれるようになったきっかけは、イベントでもお話しましたが友人がHMDやPC一式を貸してくれたことでした。折角頂いたきっかけですので、可能な限りイベントはやると思いますが…形は変わっていくかもしれませんね。

『VRart』といえば、既に立派な先駆者の方々(せきぐちあいみさんやロボットのぞみさん)などもいらっしゃいます。尊敬している方々ですが、同じことをやろうとは思っていません。
そんな大きな方達もいる中でひよっこの私にできること、今までやってきたことを考えた時、パンチはないかもしれませんが『あらゆる手法のコラボ』が一番適しているかな、と思います。
専門家の方達には到底かないませんが、私はアナログ絵やPC絵が描けます。動画が作れます。芝居ができます。物語が書けます。他にも細々と色々。それらすらもさらに混ぜてもいいかもしれません。(練習の必要性はひしひしと感じていますが)私ができることを精一杯、私が私らしくぶつかっていくのに一番適している形である、と考えています。それが結果として、大きな波にならずともきっと私は満足するのでしょう。私にとっていま重要なことは、有名になることではなく、きっと作り続けることなのです。

「専門店の味ではなく、フードコートみたいだね」と評されたことがありました。当時、そこまで専門的な技術を持ち合わせていないことに悔しさを感じましたが、続けて出た言葉を聞いて考えを改めました。
「専門店の味にはかなわないかもしれないけれど、フードコートなら気軽に色々な人が食べに来てくれるよ」
あぁ、そっか…色々な場所や人に会いたい私にはぴったりかもしれない、そう思いました。
生きていく限り、ロングスリーパーとも付き合っていかねばなりません。何年かかるかもわかりませんが夢を叶えるために、まずは自分の創作物をお金に変える手段を確立していきたいと思っています。


今回は自分の体質である『ロングスリーパー』を軸に書かせていただきました。
これからもこの『ロングスリーパー』とはうまく付き合っていかねばなりません。でも、これも私の一部です。自分が『ロングスリーパー』でなければ、知ることができなかった感情も出来事もたくさんありました。公開したことでこれから出会うものもあることでしょう。公開するしない、どちらを選んだとしても失うものも得るものもあることでしょう。大事なのは、どんな結果になってもその選択をした自分を言い訳にしないことだと思います。

『ロングスリーパーでVR好きのなんでも屋VRart描き』
今回の場合、特に『ロングスリーパー』の部分、それが個性の一種であると当たり前に受け入れられる時代となることを願って。

ここまで長々と読んでいただき、本当にどうもありがとうございました。
私はこれからも作り続けます。

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VRアートクリエイターえんぴち@VRartで旅したい人
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