Enough Cash

電子音楽愛好家です。

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最近の記事

アルバムレビュー 「Feorm Falorx」 by Plaid

どうも。今回は単曲ではなく、アルバムのレビューをしたいと思う。 アルバム名:Feorm Falorx アーティスト:Plaid ジャンル:電子音楽 このアルバムは、イギリス出身の電子音楽デュオのPlaidが2022年11月に出した比較的新しいアルバム。読み方は「フィオーム・ファロークス」らしい。Plaidらしい透き通った電子音、浮遊感のある旋律は健在なのだが、このアルバムは特に遊び心に溢れていると思った。美しい雰囲気に酔うように没入できる曲もあれば、つい体が動き出してしま

    • Bine 「抑圧された精神の崩壊の寸前」

      まずこの曲を、椅子に座って目を瞑って心して聞いてほしい。頑張って最後まで聞いてほしい。 アーティスト:Autechre 曲名:Bine リリース:2001年(アルバム「Confield」収録作品) この曲は、Autechreの6thアルバム「Confield」の6曲目の曲である。2000年代前半のAutechreの尖りに尖った作風を象徴するようなアルバムであるが、その中でもこの曲は特に異質で恐ろしさすら感じたので紹介する。 この曲は、さまざまな感情が抑圧されたことによっ

      • Ptolemy by Aphex Twin

        この曲は、電子音楽アーティスト、Aphex Twinのデビューアルバム「Selected Ambient Works 85–92」(1992年リリース)に収録されている楽曲である。このアルバムは、彼が1985年から作りだめしていた曲から選んでまとめたもの。 長さ:7:14 ジャンル:電子音楽、アンビエントテクノ テンポ:117 イメージ:浮遊感、優しい、明るくもなく暗くもない、催眠的、懐かしい アンビエントテクノとは、テクノ由来の冷たい音色のドラムと、アンビエント由来の柔

        • O=0 by Autechre

          アルバム「Oversteps」(2010)収録 長さ:4:38 ジャンル:電子音楽、アンビエント テンポ:132 イメージ:暗い、無機質、儚い、終末的、荒廃 この曲は、大きく2つの部分に分けられる。2分半ほどの前半部と、2分ほどの後半部。 前半部 まずイントロでは、環境音のようなパッドシンセの中で、短いベース音が独り旋律を奏でている。そしてゆっくりとシンセメロディが立ち上がってきて、そしてさらに鐘のような音色のシンセが主旋律を奏で始める。これがこの楽曲のメインメロディ