【スタッフ愛飲】あの時の味わいが蘇る!不思議な縁を感じる南ローヌの赤ワイン
エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回は東京駅グランスタ丸の内店で店長を務める高橋さんに「ラストー・ルージュ ラ・ポンス」について語ってもらいました。
前職時代、ワインに興味を持つきっかけを与えた1本のワイン。そんな思い出のワインによく似た味わいの1本に、いくつもの偶然が重なり出会ったと言います。
ワインの世界に飛び込むきっかけ
- 前職はホテルで働いていたそうですが、どんなお仕事をされていたんですか?
20代前半の頃、接客やレストランでの仕事に憧れがあり横浜にあるホテルで4年ほど働いていました。
小さなホテルだったので、フロント業務をやることもありましたが、主にはレストランやバーでの仕事でした。
- そこで働く中でワインにも触れたんですね。
山下公園という観光地にあったホテルなので取り扱うワインも王道とされるボルドーやブルゴーニュ、イタリアでもトスカーナなどのワインがメインでした。
良くも悪くもメジャーなワインしか取り扱ってなかったことで、もっとワインを知りたいなと興味を持ち始めたんです。
そんなある日、バーの責任者ですごくワインに詳しい方に「1番好きなワインは何ですか?」と聞いた際に「ローヌが好きだ」と返ってきて、それがすごく印象に残っています。
ボルドーやブルゴーニュを予想していたので、ローヌなんだ!と驚きました。というのも当時、私はワインの知識があまりなく、そのお店にもローヌのワインは1種類あるかないかぐらいだったので、ローヌのワインのイメージがなかったんです。
その方がそんな私を見かねてか「美味しいから飲んでみて」とローヌのワインを飲ませてくれました。それがとっても美味しくて…今でも味わいは鮮明に覚えています。
ブラックベリーを口いっぱいに頬張ったような果実味が広がり、スパイスのニュアンスもあって、好みど真ん中の味わいでした。それまで、ローヌのワインを飲んだことがなかったので、こういう産地もあるんだというのを知りましたね。
- ローヌワインとの出会い…素敵なお話ですね!
そのワインを飲んでからさらにワインの奥深さを知り、ホテルのレストランやバーに置いてあるワインだけではなく、もっと幅広くワインを知りたいと思うようになりましたね。
そんな時、バーの責任者の方が「ワインをより極めたいならエノテカという会社に行ってみたらどうだ?」と、背中を押してくれたんです。
当時、エノテカという輸入会社があることを知らなかったので、その方の転職の後押しがあったから今こうして働いているといっても過言ではないですね。
あの時の味に限りなく近い!
- こからエノテカに転職したということですね。今回紹介いただく「ラストー・ルージュ ラ・ポンス」との出会いを教えてください。
これもまた不思議な縁ですが…。エノテカに入社して間もないころ、いろいろとワインについて勉強する中で、その時勤務していた店舗の先輩が「ローヌのワイン、美味しいよ」とこのワインを教えてくれたんです。
なんか…こんなシチュエーション前にもあったなと思いましたね(笑)
そこで何気なく飲んだら、「あの時飲んだワインにすごく近い!美味しい!」と衝撃を受けました。味の記憶ってすごいなと自分でも驚きました。
- どんな点が似ていましたか?
ジューシーで芳醇な味わい、そしてアクセントとして感じられるスパイスのニュアンス。味と風味が一致して、あの時のワインなんじゃないか!と思うくらい似ていました。
これ以降、ローヌのワインが好きということもありますし、あの時に飲んだワインを探そうと思っていろいろと飲んでいますが、やっぱりこのエスカラヴェイユのワインが1番近い味わいです。
- そんな偶然あるんですね!こちらのワインの好きなところを教えてください。
まず、ラベルが印象的ですよね。今からおよそ400年前からこの地方で修道院によるワイン造りが行われていたそうで、高い丘の上で農作業をする黒装束の修道僧たちの姿が遠くから見るとまるで「フンコロガシ」のように見えたということが由来のようです。
フンコロガシってフランスにもいるんだ!と思いましたし(笑)、例えと言いますかラベルに比喩的なことを使うというのは、王道なワインばかり見てきたからこそ印象的でした。
衝撃的な出会いだったので、このワインについていろいろと調べたんですが、農薬や除草剤を使用せず減農薬栽培をしているということを知り、そういったところからも強いこだわりを感じましたね。
後は何より味わいです。グルナッシュのジューシーかつ芳醇な味わいが好みなんですよね。
大好物との最高のペアリング
- 普段、どんな時に飲みたくなるワインですか?
アルコール度数も高く、コクがあるので冬場に飲むことが多いですね。
いつ飲んでも美味しいとは思うんですが、外は乾燥していて寒い日に、適度に暖かい部屋でちょっと冷やして飲むとすっごく美味しいです。
寒い季節にピッタリだと思います!
- お気に入りのペアリングはありますか?
ちょっと恥ずかしいんですが…。妻の得意料理の鶏肉のラタトゥイユと合わせるとすごく美味しいです。
鶏肉のジューシーさとトマトの酸味に、ワインの果実感と綺麗な酸が同調するというのと、ラタトゥイユもハーブを効かせたり肉の下味にもスパイスを使ったりするのでそれも合うんだと思います。
もともと妻の作るラタトゥイユが好きでこれまでいろんな赤ワインを合わせてきましたし、このワインとたくさん他の料理も合わせてきましたが、この組み合わせが最高ですね。
私のほうからこのワインに合わせたいから作ってほしいと言ったわけではなくて、もともと妻が得意としていたものに合わせたらすごく合うなと…これも偶然生まれたペアリングです。
- 最後に何か伝えたいことはありますか?
あの時のバーの責任者の方がローヌワインの美味しさを教えてくださらなければ、このワインに出会うことも今こうしてワインの仕事もしていなかったと思います。
唯一の後悔は恥ずかしながらあの時飲んだワインの銘柄を覚えていないことですが…。
今でも当時のバーの責任者の方には感謝しています。ありがとうございました!
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いつか当時のワインに出会う日が来ることを思って、ワインとの出会いを楽しむようにしています」と語った高橋さん。
1本のワインが導いたワインの世界で、印象的なワインに出会えたこと。そしてこれからもそんな出会いを大切にしていきたいとポジティブに考えているそうです。
素敵なワインとの出会いや愛飲するワインへの熱い想いを一つ一つ噛みしめるように語ってくれました。
今回ご紹介したワインはこちら
今回取材した東京駅グランスタ丸の内店
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内 B1F改札外
TEL:03-6551-2368 FAX:03-6551-2369
最寄駅:東京メトロ丸の内線、JR「東京駅」
E-mail:gransta_shop@enoteca.co.jp
営業時間:
月~土・祝日 10:00~22:00
日・連休最終日の祝日10:00~21:00
※施設の営業時間に準ずる