2023/10/24 社会的存在価値の宿命

最近は少しバタバタしていて、しばらくこの日記を書いていないことに気がついた。毎日が充実している証拠かもしれないけど、短文でもいいから、もっと書かないといけないね。

今日は少し前のFIRE流行に流されそうになった自分を反省してみたい。
たぶん、この流行はもう少し前のNomadみたいにやがて終わると思う。
ライフスタイルの一つだけど、思想としてはあまり中身がない。
だいたい、この手のものは欧米からきて、大流行するけど、長続きしない。
4%ルールとかをアピールするところとかは、インデックスファンド業者のマーケティング気配もプンプンする。

自分も含めて手段と目的を誤ってしまうのは多くの人のワナだけど、このFIREもただの手段だ。
経済的自立と早期引退を達成した後にどのような人生を歩むという肝心なことが抜け落ちている。
経済的自立はいいとして、早期引退を短絡的に考えるのは大きな落とし穴があると思う。

いきなり話を急展開させると、人間は社会的動物として行動するように原始時代から遺伝子プログラムに刻まれている。
社会的な存在価値が低くなると、肉体や精神を病みやすくなるようだ。
既婚者と独身者の平均寿命が大きく異なること(その差はなんと約20年!)などは興味深い。
ポリコレやリベラルな時代だけど、科学はそんなことは関係なく真実をデータで示してくれるね。
有職者と無職者の比較があったら見てみたい。
引退して社会の一線から退くと、社会的な存在価値は低下して、生きがいも大きく減るだろうから、同様の傾向になると予想する。

ごくごく普通の結論になるけど、結婚して、子孫を築き、大切な友人をもち、生涯現役でできる職業をもつことが最高の人生なのではないかと思う。
人間は社会的存在価値の宿命からは逃れられないから。