2023/08/14 ブラック国家からは逃げるのが一番の反乱

こんなことを書くのも気が引けたけど、匿名だし、幸いなことに(?)、あまり読む人もいないだろうから、まあいいやという開き直りで書いてみる。

太平洋戦争での大敗から、もう80年近く経つ。
現在の平和ボケした私たちからは想像もできない地獄が80年くらい前のこの日本にはあった。

広島、長崎に続き、三番目の原子力爆弾が東京か新潟に投下される予定だったらしいけど、焼け野原の本土で決戦を挑む狂人たちにあのまま暴走を許していたら、日本という国家は完全に消滅していたかもしれない。

政府の命令で強制的に兵士とさせられて、玉砕の運命を悟り、非業の死を遂げた人たちは今の日本を見たら、どう思うだろうか?
こんな国のために命を捨てさせられたかと思うと、怒りや悲しさなどの次元を通り越して、きっと虚無の境地になるだろう。

やたらと「日本はもうダメだ」というのを「衰退ポルノ」というそうだけど、希望があるなら教えてほしいものだ。もちろん、局所的には小さな希望も多く残っているだろうけど、大局的にはどうみても終わっている。
臭いものに蓋をして、俄な希望を持たせるのは無責任でとても残酷だ。
日本病は重病どころか、治療法はなく、末期を迎えた緩和ケア状態だ。

長老、有名タレント、二世三世議員たちによる政治ゴッコは衆愚政治以下の漫才みたいだけど、それでも若者は選挙に行かないし、老人は現状維持しか望まないから、この国が自力で変わるのは不可能だ。
アラブの春のように、SNSのような小道具を使っても、この国は絶対に変われない。無理だよ、無理、無理。
奇跡的に与党が別の政党に変わっても、何も変わらないどころか、悪化しただけだったのもまだ記憶に新しい。この国に政党の選択肢は実質的になく、総理大臣も一部の身内たちによる交替制だ。民主主義といいながら、選択肢がないから、この国の正体は独裁政治なわけだ。

第四の権力であるマスコミも機能不全だ。
大手マスコミと言っても、所詮はただのサラリーマン集団だし、政府の批判もできないなら、政府の下請け広報屋でただの大本営発表だ。
ジャニーズ問題ですらも自分たちでロクな報道もできず、他国のマスコミによって取り上げてもらうしかないという屈辱感、絶望感ときたらないよね。期待するだけ無駄、無駄、無駄。

独裁政治の支配者は、国民を分断して、ゾンビ化したから、やりたい放題でお構いなしだ。国民はどんどん重い税金を課せられて困窮しているのに、何も文句を言わない。
江戸時代の農民なら年貢を拒否して、とっくに一揆を起こしているだろう。
国民に重税を強いて、自分たちはその税金で甘い汁を吸いまくりながら、老後の面倒は見れないから自分たちでなんとかしろと平気でいう。
こういう国家をブラック国家と言わず、なんと言えばいいだろうか?

ブラック国家の国民は逃げるしかないと思う。
ブラック企業が消えないのは、一員として支え続ける社員がいるからだ。
暴走して罪を犯すブラック企業の社員は共犯者で、犯罪集団の一味だ。
ブラック企業の社員はストライキもできないだろうから、手っ取り早く逃げるしかない。ブラック国家からも逃げるのが一番手っ取り早い解決だ。

逃げる道がなかった80年前とは違い、今はまだ逃げようと思えば、逃げることができる。
逃げるというと、卑怯で非国民だという輩も必ずいるだろうけど、何も行動ができない人間の醜い嫉妬だ。逃げるのは立派な戦法だ。
好きな母国がここまで落ちぶれてしまったのは悔しいけど、見限るのも本当の愛情というやつだ。
圧政に耐えかねた国民がどんどん出ていけば、この国の政治も少しは変わるきっかけになるかもしれない。

多くの国民は疲弊して、逃げる気力もないほど弱っているかもしれないけど、未来に希望のある若者は早めに逃げた方がいい。
どうかブラック国家の道連れにならないでほしい。
過去の大敗戦から何か学ぶことがあるとしたら、逃げるべき時には堂々と逃げる選択、行動をすることだと思う。玉砕は美学ではない。
戦わずして勝つ。逃げるが勝ちだ。