One Health Approachについて
One Health Approachは、国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)、世界動物保健機関(OIE)、国連環境計画(UNEP)の四者連携で世界の健康に貢献するアライアンスです。
以下の説明は、UNEPのページから一部抜粋して、日本語に翻訳した。(https://www.unep.org/news-and-stories/press-release/unep-joins-alliance-implement-one-health-approach)
One Health Approachは、人々、動物、生態系および広範な環境の健康を持続的にバランスし、最適化することを目指しています。このアプローチは、多様なセクター、学問分野、そしてコミュニティが協力して、健康および生態系への脅威に対処し、清潔な水、エネルギー、空気、安全で栄養価の高い食料、気候変動対策、持続可能な発展に貢献することを目的としています。
先の4つの機関の連携から、新たに拡大された連携の作業は、「ワンヘルス共同行動計画」に焦点を当てて進められ、以下の6つの主要アクショントラックが含まれます:
ワンヘルスアプローチの下で各国の健康システムを強化する能力を向上させること、新興または再発する動物由来の疫病やパンデミックのリスクを軽減すること、風土病性の動物由来疾患、顧みられない熱帯病やベクター媒介疾患を制御し排除すること、食品安全リスクの評価・管理・コミュニケーションを強化すること、抗菌剤耐性(AMR)のパンデミックを抑制すること、そして環境をワンヘルスアプローチにより良く統合することです。
このアプローチが採択された理由としては、新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影響している。これほど健康という文脈で世界が繋がっていることが可視化された出来事は近年なく、また、変異株の発生を考えると、全世界で協調してグローバルヘルス政策を推進していく必要がある。また、それは一つの分野や国際機関が管理できる範囲を超えており、WHOだけでなく、農業や畜産、環境汚染といった分野を超えた連携が不可欠だ。
新たな感染症によるパンデミックやグローバルサウスにおけるヘルスのリスクを減らしていくためにも、あらゆるステークホルダーを巻き込んだ取り組みを加速させていく必要がある。