短歌連作「二〇〇九年、山中湖の夏~フジファブリック in SWEET LOVE SHOWER~」
湖のほとり、山の裾野で響く音 夏雲の下駆け抜けてゆく
まひるまにまず流れるのが夜道での不思議なダンスが浮かぶあの曲
言葉などいらないんだな飛び出して踊ろうぜって汗が飛び散る
ギターから両手はなしたその時に彼がゆっくり持ち上げた空
全力で走ってたよねこの先も走り続けるそう信じてた
フジファブリックのボーカル&ギターの志村正彦さんが亡くなってから十年たちます。その十年前の夏の出来事です。良い夏でした。
いつまでも若いままで、まったくもう、という感じです。
※短歌連作サークル「あみもの」第二十号より