030.途上のインパクト
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南米を代表するの大都市の1つブエノスアイレスで再び熱気を帯びた私は、次に最南端のパタゴニアエリアに向かいました。
南米得意の長距離バスを使おうと思っていたのですが、所要時間は50時間。。価格差が3000円ということで、飛行機で向かうことに。
フライト時間は3時間。あっけない飛行時間でしたが到着すると首都との気候の違いに戸惑いました。
晩夏とはいえ9℃、寒い。。
パタゴニアとはチリとアルゼンチンの南緯40度以南のエリアのことで、このエルカラファテという街は南緯50度。ちなみに北緯50度は日本にはなく、稚内でも45度です。
空港から街へは小さなバスで移動。
街に入るまで景色がほとんど草原と山、時々動物。
街も静かで人も穏やかというか、あまりいません。
ここでは「ペリトモレノ」という氷河の見学をすることが目的でした。
ツアーまで数日滞在する事になり、その3日目ぐらいに街の大きなお祭りがあったので参加しました。
祭りの名前は憶えていないのですが、肉をたべまくるという宴。
その日は朝から煙の香りが街中を包んでいました。
他の観光客も足を運んでいたので、続くように祭りの様子を見に行くと、
参加者の数とほぼ同数の子羊が丸焼きになっています。。
こんな感じのことを何セットも繰り返し、焼かれたものから捌かれ、
参加者に振る舞われます。
日本ではありえない状況ですが、アルゼンチンの主食は肉。
毎年動物への感謝を込めてこの祭りが伝統的に行われているとのことでした。
この国の肉価格は100g約25円。
旅の終盤。
イエメンで感じたリアルなムスリムの日常。
おなじぐらいの衝撃的なお祭りを経験できました。
翌日私は、この余韻が色濃く残された状態で、無事目的の氷河ツアーに行けました。
旅の思い出はしばしばその目的地より、その途上で訪れる現地の日常やハプニングの方が印象深く残っています。
つづく。
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