032.終盤の立ち往生
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散策はこんなにも楽しいものだったのか・・
実に穏やかな雰囲気のサンティアゴは、私の趣味に「目的もなく歩くこと」を付け加えさせてくれました。
出国前の私は、「今日はこれをして、明日はこの準備を始めて・・そのためにレポートまとめて・・」
こんな毎日も、人に必要とされている感じで正直楽しかったし、バイトや大学の活動も遊びなりにも真剣に活発でした。
ただ、この旅の最中のやることと言えば、
✔ホテル探し
✔目的地までの行き方を聞いたり地図みたり
✔ごはんどうしようどこで食べよう
これ以外ほとんどなにもありません。
毎日起きて、
歯を磨いて着替えて荷物を整理して、
散歩して適当にコーヒーかチャイを飲んで、昼までカフェで本を読み、
昼過ぎにまた歩き、
夕方ごろに同じ安宿の旅人の方と話して、
その流れで夕飯に出かけ、
宿の共有スペースでも話し、
いつの間にか眠りにつく。
こんな感じです。
サンティアゴの後に立ち寄ったこんな終盤の「イースター島」でこのスタイルにようやく気づきました。
というのも、目的地がなくなってしまい、
宿探しの必要もなくなってしまった事態がこの島で起きてしまったのです。
3日前まで穏やかだったサンティアゴ、そこにマグニチュード8.8のチリ地震が襲い、私は本土に帰られなくなってしまいました。
幸い津波はほんのわずかでしたが、飛行機は完全にストップし、私はイースター島で立ち往生となりました。
いつ帰られるかわからない。
島のネットカフェが1つという環境で、ほとんどオフラインの毎日。
不思議と焦りはなく、私は1日1日を穏やかに過ごせました。
毎日モアイ像を見に散歩をし、日中はモアイをひたすら眺めます。
偶然とはいえ、せっかくの機会なのでひたすらモアイと過ごし、
ゆっくりと時間を楽しみました。
つづく。
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