035.見えてきた・・
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2010年3月3日。
私はマイアミに到着していました。
サンティアゴから約9時間。南米最大のエアライン会社「LAN」航空の快適なフライトで熟睡後降り立ったこの地は、暖かくそして快晴でした。時刻は朝10時。
ちなみにこの時も全てのデジタルツールの電源は無く、カメラの撮影もできませんでした。私の作文をご覧頂ければサイワイデス。
当時の日記にはこうあります。
「さっき、10時、マイアミ到着。
生暖かい。
ヤシの木がある。
どう帰るか。
日本の直行便はあるのか。
探そうと思う。」
確か待ち合いエリアみたいな場所で書いた記憶があります。
今までは明確に次の目的地があったのでそれに向けて動いていました。来るつもりもなかったマイアミからどう帰るのか、正直本当にわかりませんでした。
とにかく日本へ。NRTへ。。
マイアミ空港のインフォメーションへ向かい、サンティアゴで受け取ったチケットを見せ、帰国方法を教えてもらえるよう話します。
ややある不安が起こったことが、ここが北米ということでした。
当たり前ですが英語の国。聞き取れません。特にこの2カ月スペイン語圏を回っていた耳には本当に厳しい!
何を話しているんだろう。
数分かけてなんとか理解。
『明日朝6時発のロンドン行きに乗って、その後6時間後のJALに乗り換えて成田に向かってください。』
なるほど!
見えてきました、、、
ついに「NARITA」が見えてきました!!
明日の朝6時、19時間後のフライト。
長い!
「トランジットエリアから抜け一度入国しようか。マイアミを歩けそう」
「そのためには一度手荷物を返してもらわなければいけないのか・・」
「そもそもイスラエルのスタンプが押されている僕のパスポート、アメリカのイミグレはもう嫌だな。。前回みたくややこしいことになって上裸にされるんだろうな・・」
やり過ごすしかありませんでした。
ターミナルのトムハンクスになった気分で、19時間をなんとか過ごし、私はイギリスへ向かうのでした。
つづく。
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