025.疑いのない事実
忘れられない素敵な景色を、ほとんどの方は持っているのでないでしょうか。
私はそのきっかけになる景色や、それまでの時間を思い出すのがとても好きです。
ボリビアのウユニ塩湖も、大切な景色の1つとなりました。
首都ラパスで20日雨を待ち、ようやくチェックアウトするころには現地の色んな人と話すようになっていました。
ラパスから南へ560km、行き先のウユニという街へはバスと列車で向かいます。
朝6時発のバスに乗り込んだ記憶はないのですが、当時の手記日記には乗車した経緯が書かれていました。
「相変わらずの軽い片頭痛。眠い。昨夜残したキットカットを食べ、バスターミナルへ。3週間ぶりの60Lバックパック。2km歩くのはしんどい。」
私の日記はいつもこんな感じの淡々さです。
その後4時間ほどかけて列車の出るオルーロという街へ向かい、その後完全予約制の列車へ無事乗車できたようです(この辺あまり覚えていません。)
この列車で7時間。
ウユニ駅に着くころには夜でした。そういえば、南米の都市移動はいつも1日かかっていたような気がします。
到着後すぐにウユニ塩湖へのツアーを申し込み。
ジープを1台借りていく団体ツアーは、先着順。
私はアルゼンチンの観光ファミリーと乗車することとなりました。
そして2日後のツアー当日。
待っていた雨のおかげで、希望していた湖の状態で観光することができました!
空のなかにいるのか疑ってしまいます。
標高3,700m、琵琶湖の15倍ある塩の湖の幻想的な情景は忘れられません。
日本を出て5か月目。一人で旅をしていつのまにかこんなところまでこれたことにも嬉しさが湧いてきました。
なんとかなる。
辿ってきた街で数えきれない方に助けられ、励まされ、そして南米まで来れた。自ら経験できたこの疑いのない事実は当時の自分には、少し自信を持たせてくれました。
最高の思い出と共に、私はウユニ塩湖の時間を楽しみました^^
つづく
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