宮沢賢治やサン=テグジュペリに感動できる子どもになりたかった、というコンプレックス?
これはコンプレックスと呼ばれるものなのだろうか。宮沢賢治やサン=テグジュペリの言葉に惹かれる子ども時代を過ごしたかった、という感情がある。いや、あった、かもしれない。今は今の自分に充分満足していて、そういう感情からはちょっと遠くなっている。
その昔、中高生の頃1番小説を読んでいた時期、夏の文庫フェアが好きで、毎年必ず近くの本屋さんで眺めていた。各出版社が名作と呼ばれるような有名な作品のカバーを新しく復刻してだしていたのだけれど、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、新潮社で本当に真っ