Proxmox8を使ってみた その1 物理PCにインストール~シャットダウン
はじめに
Proxmoxと類似製品
2024年にVMwareがBroadcomに買収されESXiが有料化された際に、その後継としてProxmoxがあげられました。
Proxmoxとしては下記の代替品とできるといっています。
・VMware vSphere,
・Microsoft Hyper-V
・Citrix XenServer
https://www.proxmox.com/en/proxmox-virtual-environment/comparison
無償で様々な機能が使える点でProxmoxが一番良さそうでした。
※SR-IOVを使ってみたかったが、Proxmox以外は有料でした。
・VMware vSphere → そもそも有料
・Microsoft Hyper-V → SR-IOVにはWindowsServerが必要
・Citrix XenServer → SR-IOVにはEnterprise Editionが必要(年額10万以上)
Proxmoxのシステム要件
推奨ハードウェアはざっくり下記の通り
・Intel VT または AMD-V対応の64bitのCPU
・Proxmox用に2GB、その他ゲストOS用のメモリ
やること
とりあえず触ってみる。具体的な構成は考えていないが下記を実施する。
・物理PCにインストールする(PCを起動したらProxmoxが起動する)
・vyOSをインストールする
・AlmalinuxかUbuntuをインストールする
・仮想SWを利用する
これに向けて、家に転がっていたWin7の古いPCを利用する。
・CPU:Corei5-4570T(2コア 4スレッド、Intel VT-x/VT-d 利用可能)
・MEM:8GB
・SSD:512GB
必要なもの
・Proxmoxを入れるPC
・USBメモリ ※8GBを使用。おそらく2GBでも行ける。
・作業用PC
起動可能なUSBドライブを作成
Proxmoxのisoファイルをダウンロード
作業用PCにて下記サイトからisoファイルをダウンロード。
※isoはDVDやCDといった光ディスクをアーカイブしたファイルです。かつて、PCに何かをインストールする際にDVDやCDを使っていた名残でしょうか。
isoファイルから起動可能なUSBドライブを作成
Rufusを使用してisoをUSBメモリに展開する
「選択」→「proxmox-ve_8.2-2.iso」を選択後、「スタート」ボタンを押下。
展開に10分くらいかかる。
USBからインストールを実施
Proxmoxを入れるためのPCに、先に作ったUSBメモリを挿入する。
起動時にBIOS/UEFIを起動する。
※起動方法はPCによるが、電源を入れたらすぐにF1やF10、Deleteあたりを連打する
ブートメニューから、起動するデバイスを変更し、SSDより前にUSBが読まれるようにする。
※SSDに他のOSがある場合。
上手くいくと下記の画面になるので、「Install Proxmox VE (Graphical)」を選択。
インストール時はとりあえずOK連打。気になる点は下記の通り
・メールアドレス:適当に設定
・FQDN:適当に設定
・NWに不慣れな方だとIPの設定に悩む可能性があるが、気になるのはサブネットマスクの「/24」が「255.255.255.0」となることくらい。
PC起動(Proxmoxサーバ起動)
Proxmoxを入れたPCからUSBメモリを抜き、起動すると下記のような画面になる(下記は手打ちコピぺ)
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Welcom to the Proxmox Virtual Encironment. Please user your web browser to
configure this server - connect to:
https://192.168.11.222:8006/
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pve login:
作業用PCのブラウザから「https://192.168.11.222:8006」へ接続。
https用の証明書を入れていないので下記のような画面になるがローカル環境なので気にしないことにする。
接続するとUser名とPasswordが聞かれる。下記でログインする。
User:root
Pass:インストール時に設定したパスワード
ログインに成功すると下記のような画面になる。
PC停止(Proxmoxサーバ停止)
sshで接続
インストール直後、特に設定をせず接続できる。接続情報は下記。
接続先:192.168.11.222 ※先で設定したアドレス
ポート:22
プロトコル:SSH2
ユーザ:root
パスワード: 先に設定したパスワード
シャットダウン
CLIでログインできたら下記を実施
root@pve:~#shutdown -h now
※1回では再起動してしまい、2回目でシャットダウンできた。