Ciscoで暗号化した通信のパケット長/フレーム長を調べてみた 2/2
はじめに
WAN網に出す通信は暗号化されることがままあります。
Cisco機で暗号化した際のパケット/フレームの構造を見てみました。
構成 ※前の記事と同じ
PC1からPC3へNANAを使って通信を発生。
PC1とPC3でパケットキャプチャをする。
PC1
イーサネットヘッダ(L2ヘッダ)が14bitと分かる ※FCSは除く
IPヘッダが20byteと分かる
UDPヘッダが8byteと分かる
NANAのデータ長のうちの4byte
NANAのデータ長のうち96byte
また、キャプチャしたデータはこのデータ部で途切れていることから、FCSがキャプチャされていないことが分かる。
暗号化なしでのデータ構造。WireSharkのlengthはFCSを除いたフレーム長(142byte)だった。
PC3
イーサネットヘッダ(L2ヘッダ)が14bitと分かる ※FCSは除く
※暗号化なしの場合と同様
IPヘッダが20byteと分かる
※暗号化なしの場合と同様
ペイロードが212byteと分かる。
暗号化ありでのデータ構造(ペイロード部分は暗号化されているため、順序性の考えはない)。WireSharkのlengthはFCSを除いたフレーム長(226byte)だった。
参考
Ciscoのtoolで消えたIPSecオーバーヘッド計算ツールと同様のサイトがありました。
また、Cisco機で帯域を考える場合、機種によるが概ねFCSは考慮しない模様。