Hyper-Vの仮想スイッチの基礎
はじめに
Hyper-Vに初めて触れたとき、仮想スイッチの設定に戸惑ったことがありました。そのため、複数ある仮想スイッチの種類の違いが一目でわかるシンプルな図を作りました。
仮想スイッチの種類
仮想スイッチの作成画面は下記の通り。
※VlanやSR-IOVやQoSなど色々できますが、そこらへんは割愛します。
画像からわかる通り、仮想スイッチの接続の種類は大きく分けて4種類あります。
外部ネットワーク(管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプタの共有を許可する)
外部ネットワーク(管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプタの共有を許可しない)
内部ネットワーク
プライベートネットワーク
仮想スイッチの違い
一つの図にまとめると下記のとおり。
図を見る際のポイントは下記2点です。
・物理NICに接続するか
・ルートパーティションに接続するか
これを表にまとめると下記のとおり。
また、図の一番左の縦線(Ethernet#0 <----> 物理NIC#1)は、仮想スイッチを経由しない接続です。Hyper-Vが入っていないWindows端末と同じとイメージすると簡単です。仮想スイッチや子パーティションのトラブルに寄らず使用可能なNICを準備しておくのが良いそうです。
その他
先の図はわかりやすさ重視で、嘘はないけど正確でもない図となっています。仮想スイッチはルートパーティションで動作するので、本来は仮想スイッチはルートパーティション内に書かれるべきであり、下記の図のようになります。
アーキテクチャ周りも考えてオレンジ部分を追記しました。各パーティションはVMBus経由でデータのやり取りをし、NetVSP/NetVSCはVMBus経由でパケット転送するようです。
アーキテクチャ的なことを細かく書いていくと難しくなってしまうので、気になる方は調べてみてください。