えのき

学生最後の脳内記録、制作

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最近の記事

大人になるということ

新しいバイト先で100人を優に越える人たちと働いていると、年下が年下に見えない時がある。 テキパキと指示を出したり仕事をこなしたりする年下を見て、社会に出るとこんなことばかりなんだろうと思う。歳を重ねるということはこういうことなのだろうと思う。そしてそういう場面に出会った時に、嫉妬なんかすることなく手放しに尊敬できるようになることが、素敵な大人になる第一歩なんだろうとも思う。 これまで部活という上下関係・年功序列がしっかりしている世界で生きてきた分、社会に出てそういうことを

    • ひぐらしを懐かしみながら、自分の罪を見つめる。

      最近米津玄師が好きすぎて、彼が少し前まで書いていたブログを読んでいる。その中のある一節に一種の真理を見た気がして、思わずスクリーンショットして手元に置くことにした。そしてそれは、自分を見つめ直す機会にもなった。 「いじめ」は幼い頃から私の身の回りにも確実に存在した。それは私が「いじめられる」側でもあったし、「いじめる」側として加担していたからだ。 幼い頃の私はきっとだいぶ変わっていた(お遊戯会で踊ること以外、保育園の行事に全く興味を示さず、集団行動にも参加しないやる気のな

      • やさしいふりはもう辞める

         数時間前、アルバイトを辞めてきた。  数えきれないほどの嫌味を吐かれ、何度も自尊心を傷つけられても二年と少しという長い時間を耐え続けることができたのは、好きな人がいたからだった。 「好きな人」という頼みの綱だけで、私は何とかその陰湿な場所を生き抜いてきた。  しかしつい先日、その人に恋人がいることをあり得ない形で知り、何とか繋がっていたはずの頼みの綱がプッツリと切れてしまった。 それはその職場で働き続ける意味が無くなったことを意味していた。 私は一週間もたたないうちにア

        • SAKEROCKについて

          SAKEROCKはふとした日常を穏やかに彩ってくれる。その日常がキラキラ輝いていなくても、いやむしろ輝いていない時の方がこの音楽の良さが理解できるかもしれない。休日家に引きこもっていた時に珍しく勉強のやる気が芽生え、眠くならないようにとSAKEROCKの曲を聴きながら手を動かした。その時も、彼らの曲は私に「よくやった」「えらいぞ」と言ってくれているような気がして背中を押された。歌詞がなくてもそんなことを感じ取れるのは、彼らの音楽に向き合う姿勢が本気だからでは無いだろうか。 (

          生きづらい地球を愛してみる

          台湾留学中の友人から電話がかかってきたのは、軽い外出と昼寝を済ませてぼんやりとベッドに寝転がっていた時だった。 同じアルバイト先で働いていた彼女とは、日ごろほとんど連絡は取り合わないが今回のように何だかんだ数回通話する、という緩いつながりを保つ関係性だ。 つい先日、そのアルバイトを辞めることをLINEで伝えていたのでそれで電話を寄越してきたのだろう。 開口一番、件の失恋について一部始終を友人に報告し、一通り文句を言い合って他愛もない話をする。 恋愛に就活にと良いことが何もない

          生きづらい地球を愛してみる

          癪だけど、失恋から始まる人生だってある

          もう好きだった人を好きでいる理由も、悩む必要もなくなった。 あの人に彼女ができたらしい。しかもその彼女は私のアルバイト先の後輩で、つい先日私はその事実を眼前に叩きつけられた。 正直なことを言うと、信じたくなかった。 想いを伝え、これからも想い続けたいことも伝えていたのに恋人ができたことを隠されていたこと。アルバイト先で私より丁寧に扱われているあの子が、あの人の恋人になったこと。あの子が丁寧に扱われている裏で我慢して涙を流してきた私のことを、あの人が認めてくれていたわけではなか

          癪だけど、失恋から始まる人生だってある