(短編)ジュディス作戦 エヴァンゲリオン新劇場版 Q 前話
x時刻15:27:00UTC
15:24:42
夜空に赤く広がる6つの輪
「6つすべての爆散流を確認」
「起動コース上のN2爆雷をすべて排除」
「アンテナ感度および追跡装置に異常なし」
「3,2,1,カウントダウン開始」
「エヴァ両機、打ち上げシークエンス入りました」
「N2リアクターから各施設への電力供給を開始」
「通信障害は想定内」
ドーム状のフラーレンが崩壊してゆく
「衝撃波干渉中、晴れてゆきます」「制御棒15%で安定」
「エヴァンゲリオン正規実用型改2号機、ヴィレカスタム8号機a、パイロット共にシナプス正常、シンクロ率も正常値」
「使徒、およびマーク4の反応はなし」
「ジュディス作戦開始」
「ぴー」
「60秒」
「ポット1から8ダッシュまでの直立完了」
「シールド装着」
「追跡班および建設班搭乗開始」
「ダッシュ4A、ダミープログラム起動」
「空母、輸送艦は待避開始」
「対空警戒を厳となせ!」
「ダッシュ4A、アンチATフィールド起動」
「ダッシュ4A炉心温度は許容範囲内」
「微小な時空間異常およびガンマ線を確認、制御範囲内です。」
「いける」
「各部N2ロケットブースター、連結開始」
「でました!バルーンが低空を高速で移動する物体を捕捉、コード4A?数は4、パターンはイエロー、いや、青!」
「来たわね」
「トランスポンダー起動」
「ワイヤー固定急げ!」
「ダッシュ4A臨界を突破!」
「後戻りはできないわ、作戦続行」
「アンビリカルケーブル射出、エヴァ両機予備電源に切り替わります」
「作業員へ!バッグブラストに注意しろ」
「目標をロック、ミサイル撃ちまくれ」
「コード4A?4B?」
「どっちもだよ!」
「44Aプラス4B、4Aブースター特化型を4機をクラスター化して4Bを加速させる。あちらも考えることは同じね」
「目標接近!イージス艦大破!」
「主砲撃ち方初め!」
「9,8,7」
「時空間異常および炉心温度、適正数値のまま上昇中!」
「ならば結構!全機、リフトオフ!」
「メインエンジンスタート、すべてのダッシュ4A点火!」
「ポッド1、ポッド7、発射!」
「ポッド5、ポッド6、発射!」
「ポッド3、ポッド4、発射!」
「ポッド2、ポッド8、リフトオフ!」
アンチATフィールドが吹き出し、次々と加速を始める
「44Aプラス4B、回避運動を取りつつさらに増速、上昇開始」
「やはり目標はエヴァか!?」
「主砲援護!撃ちまくれ」
「ダメです。速過ぎて全く当たりません」
「いいから、撃て」
「目標分離!」
「目標ポッド3へ接近!てか、速すぎ!」
「取り憑かれます!」
「ポッド2、高度6000!」
カーン!
ガンっ4Bが触手でポッド2に取り付く
「ツー・ダッシュ、作戦遂行を最優先。アスカ、耐えるのよ」
「わかってる!!」
「ロケットの自動迎撃システムが間に合わない!」
「まずい、機体が回転する!」
「作戦シークエンスk-7へ!」
「ミサト、8号機は強奪作戦の援護担当でしょ、こんなに早く起動したら、支障が出るわよ、無人機のダミープラグを暴走させれば…」
「ここで負けられないのよ、初号機は必ず強奪します。どんな犠牲を払っても。8号機いける?」
「もちろん!つけは高くつきそうだけどにゃ!」
「RCS緊急作動!マヌーバk-7で離脱せよ」
「エヴァ8号機起動、予備バッテリー装着、ポッド8、N2ロケットブースターユニット1番から4番をジェットソン!」
ブースターが吹き出しながら、回転しつつ、横へ滑り、上方へずれると、スナイパーライフルが現れる
「ジュディスの名にふさわしい仕事をやろうじゃん!」
「SRB第一ペア分離」
「弾種変更、主砲、加速徹甲弾装填」
ドン!ポッド3に取り付いた4Bを引き剥がす
「8号機がレーダー照射開始」
「目標直上!サルボー!撃ち方はじめ」
ドン!
「こちらのエンジン出力のほうが、分離した4Aよりも、うまわ回っています。」
「加速徹甲弾、弾着まで、3,2,1」
「全弾命中」
「4B無力化を確認」
依然として2号機を追い回す4A
「ちょこまかして!コネメガネ!なんとかしなさいよ!」
「はいよ!お姫様!」
減速して狙いが付きやすくなった4Aを粉砕する
「4A沈黙、コースクリア」
「第一段燃焼終了、メインエンジン、ジェットソン」
「艦長、初号機の影響範囲に入る前に自爆プログラム起動します」
「…許可します」
「残りの分離した4Aは?」
「不明、8号機のレーダーにも、ゾンデおよび追跡装置からも反応なし」
「ダミープラグ焼却、すべてのダッシュ4A自爆」
…4分後
「8号機、遠点に到達、加速不足により、予定よりも低高度で分離、投入失敗」
「追跡班分離、オペレーション・マヌーバ開始」
「2号機およびポッド8以外の各機、遠点に到達、予定高度です。分離、軌道投入」
「ポッド8、ブースターユニット放棄」
「8号機、再突入まで540秒」
「再突入までにケリをつけるわよ」
「ポッド8以外は、シークエンスk-7で接続開始、8号機の降下が予定よりも早い、ドッキング急げ」
「エヴァ各機、再突入シールドに損傷なし」
「8号機パイロット、最後の予備バッテリーを装着」
「改2号機、補助ブースター、装着」
「追跡班が目標物を補足、エリア89のノイズが酷いですが、パターンイエロー」
「ポッド2ダッシュ、ポッド3へ、ドッキング開始」
「ポッド5ダッシュ、ドッキング完了」
「軌道建設ロボット、ワイヤー巻き取り開始」
「第一段s1cおよび第二段s1c、固定完了」
「角度補正終了まで3,2,1、完了」
「いけます!」
「アスカ!衝撃に備えて」
「ポッド2ダッシュ、減速シークエンス開始
目標、初号機衛星」
エヴァQ冒頭、us作戦へ続く
//エヴァンゲリオン オリジナルストーリー 添付//
「ジュディス作戦」ではいくつかの非公式設定を作成しています。
1,ヴィレは複数のコード4Aを鹵獲してメインエンジンとして使っている
2,鹵獲したコード4Aを制御するためのダミープラグの技術はヴィレのほうがネルフよりも凌駕している
(ただし自前でMark.4を建造する技術はネルフだけがもつ)
考察 ヴンダーは主機なしで飛べるのか?
急制動はできなくてもN2エンジンでそこそこの移動や飛行は可能。またマーク4とは一度ではなく、戦闘をしていることからも、ヴンダーでの実戦経験はある、ただ主機に実験なく点火して時空間制御をするまで練度はない(初陣なので)、ただ訓練はある程度は積んでいる。2号機と8号機を宇宙に打ち上げる際にヴンダーを何かしらの形で利用した可能性はある、
初号機が衛星兵器かつマーク4の工場として使われていたという考察を前提にする。
ヴンダーに随伴する艦隊はヴンダーの守護というより、おとりや補給用に使われていた?
だから、主機点火後のヴンダーには随伴が必要なくなった。(食料などの補給はあっただろうが)
まず思いつくのは破の終盤で零号機が用いたロケットないしミサイルをクラスター状に配置して地上から打ち上げるシナリオ、
しかし、地上での打ち上げはネルフとの戦闘があるために、ぎりぎりまでは移動させていたはず。
もうひとつはATフィールドそれ自体が推進力として使われているという描写
(サハクイエル戦、Q冒頭のミサイル44A)ではなぜ、US作戦の減速はATフィールドでおこなれなかったのか。
→活動限界ギリギリまで使う必要があったから、
体力を残しておきたかった。2号機も8号機もS2機関を持たないため。
推進力に鹵獲したマーク4が使われた可能性
大胆な説だが、エヴァ2体を軌道上に送り出すにはものすごいエネルギーが必要で、ロケットの大型は避けられない。複数にわけで軌道上でドッキングも考えられなくもないが、エヴァを軌道上で組み立てるほうが難儀というか、装甲板を取り外したり腕をもぎ取れば暴走の危険すらある、
それなら、鹵獲したマーク4のATフィールドで推進したほうが有効かも、
ヴンダーのN2リアクターがどこか4Aに似ているのとも関係がありそう。予備バッテリーを大量に軌道上に打ち上げ、エヴァが自力で飛んだというのも考えられなくもないが、鹵獲したマーク4を使ったというほうが納得がいくし、ロマンがある。US作戦の前にもう一つの作戦(打ち上げ作戦があった?)アルティメット・ソルジャー作戦。ソルジャーズではないことから初号機を指しているか?ヴィレによる作戦なので、作戦名は英語になる、
ジュディス作戦=J作戦(ジュディスは司令官ホロフェルネスの首を打ったユディトの意)ネブカドネザル王とユダヤ人が戦う構図で、ユディトは進軍を助けた。ひとりではなく、侍女がいたこともエヴァ2機で行うことに由来する。
危機に陥ったペトリアを救った。
=ヴンダーを起動させネルフの先手を取る
エルサレム軍の進軍を申告してホロフェルネスに近づいた
=マーク4を逆にヴィレが使うことの暗示
酒で酔ったところを断首した。
=ニアサード後の「擬似覚醒状態」のエヴァ初号機をネブカドネザル=ゲンドウ=ネルフから奪取するのと同時に、アルティメット・ソルジャーを回収することに由来する
ネルフの事実上の作戦司令官は冬月であり、マーク4も初号機衛星も冬月のつくったもの。
当然、ロケット打ち上げ時もネルフによる奇襲が考えられる、
エヴァ2体でこれに対抗することは難しいため、ヴンダーで援護することになる、予想されるネルフ側の攻撃(高速で移動する物体に偽装コクーンによる波状攻撃は不可能、4aをクラスター化した4444Aに4Bを搭載して目標近くで分離、4Bが腕で目標に取りつき破壊を試み、
それを分離した4a、4機でさらに追撃する)どう対応するか?
また軌道上到達後もネルフからの妨害が予想されるため、ブースターのドッキングも迅速に行う必要がある、Qで追ってきた4aは離陸時点から追ってきたもの。
これで、なぜ8号機が先に下降していたのか?という疑問も説明できる。
8号機にはブースターが取り付けられていないから、2号機のブースターのドッキング作業が完了し、さらに初号機への軌道修正が終わるまで援護するためであり、おそらく戦闘もしており、自力で加速もできないため高度が落ちたか、あらかじめ援護できる低軌道に置かれていた、アスカが初号機衛星から4aが出てきて驚いていたのは、ここまでの過程でほとんどの作戦が完了する見込みだったから?
つまりUS作戦に至るまでのもうひとつの作戦があるはずだということ。
鹵獲した4aをどのように制御するのか?
ヴィレはマーク4の建造はできないが、一部、操作できたのではないか?
シンジを作成できたことからもダミープラグについての治験はアヤナミシリーズよりも精巧であるので、ネルフよりも実はあったのではないか。またコードビーストの技術もヴィレは有していると考えられることから、
鹵獲後にマーク4を制御できた可能性は高い、だが肝心なS2機関については未解明だったために量産化はできなかった=出来ていたらもっと楽に戦えたはず。
では、ネルフはどうやってS2機関を作ったのか?おそらく、ネルフもS2機関は未完成であったと思う、しかし、初号機がマーク4の工場であったという説は難しい、マーク4はヴンダーの主機になって以降も生産され続けているから。
おそらくダミープラグの中身は複製されたアスカかと思われる、使徒との融合後の研究後に得られた知見により赤城リツコ博士によって蘇った。同様の技術によって碇シンジも戻った。このことから、ネルフの綾波シリーズよりもヴィレのほうがダミープラグの精度は高いと見るべきである。
以上
photo : Brenda Santos from flickr