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 これは私自身の大いなる反省だ。

 私はご存知のように割と行動的ではあると自認しているが、それでも我慢してしまうことがある。

 これくらいだったらいいか、自分さえ我慢すればいいか…。私にもそれで主張を引っ込めてしまった経験が何度もある。

 そんなこんなで、おかしいと思ったことを仕方ないよね、と諦めて放置してしまう。それでいて、酒を飲みながら愚痴ったりしていたので始末に負えない。愚痴るくらいなら本人の前で言えばいいし、何か行動に起こせば良い…。

 まあ、それでも数回に1回は行動を起こして、「制裁」を加えたりしているわけで、そりゃちょっとは慎重にもなるよねっていう話。

 けれど、こうした「我慢」は、後からくる人のためにならない。

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このマガジンでは、“めずらし医“である病理医の中でもレア中のレアなフリーランスの病理医からみた病理診断、医学界の話、研究者になることに挫折し学士編入学を経て医師になった者から見たキャリアの話、そして「科学ジャーナリスト賞」受賞者の視点から見た科学技術政策の話の3つの内容を中心に綴っていきます。創刊以来毎日更新を続けています。

フリーランスの病理医兼科学ジャーナリストである榎木英介が、病理、医療業界や博士号取得者のキャリアパス、科学技術と社会に関する「機微」な話題…

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