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闇堕ちしなかった理由
私はこれまで書いていたように、必ずしも順風満帆な人生を歩んできたわけではなかった。
もちろん、大金持ちとはいわないまでも、十分恵まれた幼少期を過ごしたし、大学にも行かせてもらえた。それを不幸などと言ったらバチが当たる。
とはいえ、大学の卒業研究で先輩大学院生に死ねといわれるなど暴言を投げつけられていたし、読者の皆様にはおなじみの、2度の研究室追放も経験した。
研究者になる夢は挫折し、お金を持ち逃げされたり、自分が立ち上げたNPOから追い出されたりもした。
たかだかそれだけといえばそれまでだけど、大学院博士課程2年で追い出されたときは、心理的には大きな挫折だったと言える。
就職氷河期の極と言われる1998年から1999年に、学位のないまま突如所属を失ったあの頃。アルバイトさえ採用されず、自分の「商品価値」のなさに絶望し、登山用ザイルで輪を作り首にかけた。
「完全自殺マニュアル」を片手に首に輪をかける。首に食い込むザイル。むせてしまい、とりあえず今日はやめようという日を繰り返した。
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