最初に彗星を見たのはいつのことだろう。
はっきり覚えている。あれはハレー彗星だ。1986年のことだ。
76年ぶりにやってきたハレー彗星。メディアでも取り上げられて大いに盛り上がっていた。
そんな最中、当時中学生の私は、友達を誘って近所の公園にちゃちな望遠鏡を抱えて行った。ハレー彗星を見るためだ。まるでBUMPの天体観測のようだった。全員男子だったが…。
ようやく見えたハレー彗星。接眼レンズを覗くと、ぼんやりと淡い光が見えた。86年のハレー彗星は、条件が悪くて尾も見えなかったが、それでも自分の目で見ることができたことを大いに喜んだ。
次の彗星は、彗星そのものは見ていない。木星に衝突した跡を見た。そう、シューメーカー・レヴィ第9彗星だ。
当時すでに大学生。高校の理科部天文班の先輩の車で箱根あたりに行って、衝突の痕跡を目撃した。先輩は大学でもガチンコで天体観測を続けていたので、素敵なタカハシの望遠鏡で見せてもらえたのだ。
そしてその2年後。
百武彗星がやってきた。これも同じ先輩に連れられて箱根で見た。たしか青か緑っぽい美しい色をしており、肉眼でも見ることができた。
なんと言っても忘れられないのが、百武彗星の次の年、1997年にやってきたヘール・ボップ彗星だ。
肉眼でも東京都内から長い尾を見ることができたあの大彗星。大学の研究室からの帰り道に眺めた彗星の姿に、大いに感銘を受けた。
あれから27年。色々あって関西に移り、医師として忙しい毎日を送る中、空を眺めることは無くなっていった。何度かやってきた肉眼彗星も、面倒臭くなって、スルーしてきた。
しかし今年は消え掛かった種火に火がついた。紫金山・アトラス彗星がやってきたのだ。
Xに投稿される美しい写真に彗星を見たい欲求がグツグツと煮えたぎり始めた。
よし、見てやるぞ!仕事先の大阪府下でチャレンジした。
たまたま先月、手持ちのiPhoneを13から16(無印)に変更していたのもあり、トライしてみた。
やったよ!明るい大阪でも尾を撮ることができた!モノホンのマニアに比べれば実にしょぼい写真であるが、それでも自分で撮ることができて大いに興奮した。
ヘール・ボップ彗星には及ばないが、人生何度目かの彗星を記憶に収めることができた。きっと暗いところに行ったら、肉眼でも尾を見ることができるだろう。
さて、これだけでは彗星を見た喜びを書いだだけなので、ここで今回の彗星来訪から考えたことを書いてみたい。
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