見出し画像

 医学部の志望動機には三つしかないという話を聞いたことがある。

 自分が、あるいは家族が病気になったのがきっかけ、家族が医師だったのがきっかけ、そして…。

 三つ目が思い出せない。医師という仕事の素晴らしさとかやりがいとか社会貢献だったか…。

 少なくとも、面接の場で自己利益のような動機を言ったらアウトだろう。

 医師に限らず、医療は公的な存在として社会に貢献する。これは譲れない。

ここから先は

1,912字
このマガジンでは、“めずらし医“である病理医の中でもレア中のレアなフリーランスの病理医からみた病理診断、医学界の話、研究者になることに挫折し学士編入学を経て医師になった者から見たキャリアの話、そして「科学ジャーナリスト賞」受賞者の視点から見た科学技術政策の話の3つの内容を中心に綴っていきます。創刊以来毎日更新を続けています。

フリーランスの病理医兼科学ジャーナリストである榎木英介が、病理、医療業界や博士号取得者のキャリアパス、科学技術と社会に関する「機微」な話題…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?