安全を大切にする文化をつくるには
医療事故調査か、責任追及や補償のためではなく、再発防止のため、というのは、どうも分かりにくいようだ。
何か失敗した人を罪に問わなくてよいのか、そんな馬鹿なことはない…。
そう思う人がいるのは分かる。
そこは誤解だ。補償や罪は別立てで行うべきということであり、免責とは違う。
しかし、日本では補償が罪とリンクしているので、どうしても罪の多寡を調べる調査が行われてしまう。
そういうことを回避するために、無過失補償制度が作られた。
残念ながら、医療事故調査の専門家でさえ、再発防止のための自己調査という国際的原則を誤解しており、「誰かのせい」で終わらせ、安全な医療環境が達成されていない。
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このマガジンでは、“めずらし医“である病理医の中でもレア中のレアなフリーランスの病理医からみた病理診断、医学界の話、研究者になることに挫折し学士編入学を経て医師になった者から見たキャリアの話、そして「科学ジャーナリスト賞」受賞者の視点から見た科学技術政策の話の3つの内容を中心に綴っていきます。創刊以来毎日更新を続けています。
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