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人から感謝されない仕事を続ける方法
昨日病理診断が不採算部門として切り捨てられるリスクを抱えていることを書いた。
そういう意味もあり、病理医はあまり感謝されることはない。
そんなことを書くと、オイオイ、医師のなかの医師、ドクターオブドクターとして頼りにされるではないか、と言われるかもしれない。
しかし、20年医師をやってきて、それはいわば採算を度外視できる大病院、「上澄み」のよい病院に勤務している人の感想だと思う。
稼ぐことが第一の野戦病院では、病理なんて邪魔でしかない。
私のような、力の弱い大学を出て、自分の出身の大学とはあまり関係がない、病理医を大切にしない病院に勤務し続け、最終的にはフリーランスになったような人間には、そんな上澄みを経験できる可能性は少ない。
怒鳴られ、見下され、責任を押し付けられ、なかなか辛い目に遭ってきた。
夜の解剖で遅いよ!と怒鳴られたり、今すぐ写真を取れ、けれど名前は入れられないと言われたり、謝れ、と言われたり、診断が出たらオレ様に全て院内ピッチで口頭で伝えよ、と言われたり、お前の診断は信用できない、上司呼んでこいと言われたり、剖検会(CPC)に誰も来なかったり…。
「病理は医者がやるものなの?」
そんなことを言われたことも。医者じゃないと思っているから軽く扱うのか。医者と医者でない人への態度を変えるような人間は人として軽蔑するのだが…。
できて当たり前、ダメなら病理のせい。稼げないお荷物。蔑ろにしてもOK。そんな「感謝されない」存在が病理医だ。
けれど、それで仕事が嫌だ、と放り投げたりはしない。
なぜなのか。
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