旧約聖書における「霊媒」のメカニズムを推理する
現在、サムエルについて研究するついでに(?)、サウルについても研究しているが、彼が「霊媒」と関わったことがもうすぐ出てくる。
霊媒の女は「サムエルの霊」を呼び出したわけではないと僕は考えている。
そんなことは不可能である。
メカニズムとしては、悪霊に階級制度(上下関係)があることを利用しての、一種の「なりすまし」と考えられる。
まず、サムエルの生前の性格や身のこなしなどについて、よく知っている悪霊がいるとする。
おそらく彼がシナリオを書くのだろう。
ここからは映画やドラマの製作と似ているかもしれない。
演技力の高い悪霊が、シナリオに沿ってサムエルを演じる。
もちろん演出とか、他のさまざまな役割もあるだろう。
もしかしたら、サムエルを演じる俳優(俳霊?)を選ぶにあたって、悪霊の世界でもオーディションが行われるのかもしれない。
あるいはシナリオライターからの直接オファーとか(笑)
実際のサムエルは死後すぐに天国に行ったのではなく、地中にある「パラダイス」であるから(イエスの十字架の後で昇天)、地上にいるサウルのところまで「上がってくる」のも、演出と俳霊(?)が協力して行い、あたかも一人の女がやっているように見せるのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?