ヨハネ黙示録第6章を再考する(前編)

以前から違和感があった伝統的解釈について、再考してみたい。
患難期の初めに「7年条約」が締結される(それ自体は否定しない)のだが、それと封印との時間的関係。
もし、第一の封印が、条約締結への動きを暗示するものだとすれば、その効果は第二の封印で早くも破綻することになる。

第二の封印から第四の封印までは連続した動きのように思える。
第二の封印は地域紛争や内戦を暗示しているようだが、
第三の封印で経済、食糧危機が起こる。それは第二封印に付随するものと考えられる。
そして第四の封印で、地域紛争レヴェルからさらに拡大して戦争レヴェル(世界大戦ほどではない)になり、犠牲者が増える。つまり第二封印の発展形、帰結とも言える。

そして第五〜第七の封印、第一〜第四のラッパの内容は戦争を暗示していない。
戦争は第五ラッパ以降になる。
この期間に戦争が一時止むと考えれば、このあたりが「7年条約」が効果をもたらす、その前半部分と考えられないだろうか?

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