「最高の教師」阿久津由利、その闇はどこまでも深く

一応、犯人を阿久津由利と推定し、最終回までの予想を書いてみたい。
1週目に里奈先生を突き落とした阿久津は、2週目の10月、鵜久森を突き落とした。
それは1週目にはなかった出来事で、友情、女同志の恋愛感情、嫉妬などが入り混じった複雑なものだった。

教頭も、今は情熱的になっているが、やがて無難な道を選ぼうとする。
警察の捜査も下火になっていき、阿久津は犯罪がバレないまま普通に高校生活の最後の時期を過ごす。
そして大学の推薦も決まり、何事もなかったかのような生活に戻っていく。

東風谷は鵜久森の死後、茫然自失で学校も休みがちになり、阿久津ともあまり話さなくなる。
阿久津は、東風谷がこんな風になったのは里奈のせいだと思い、憎しみが強くなっていくが、その憎しみが次第に東風谷の方に向けられていく。
本当は自分のことなんて、眼中にないのではないか?という猜疑心に苛まれる。

そして卒業式の日、阿久津はついに東風谷を突き落とす。
今度は証拠が見つかってしまい、警察の捜査が本格的になり、阿久津は逮捕される。
高校は除籍処分。もちろん大学への推薦も消える。
そして警察での取り調べにより、10月に鵜久森を突き落としたことも明らかになってしまう。

こんな破壊的なドラマのストーリーを書いた人間に対し批判が高まり、「稀に見る酷いドラマ」として後々まで語り継がれる。
後の親たちは(今のJKあたり)、自分の子に「最高の教師?あれは観ちゃダメ」と教えるようになる。
そのうち学校の先生が公然と「最高の教師は悪いドラマなので観ないように」と、入学説明会で語るようになる。
非難とは裏腹に、知名度は上がってゆく。

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