2030年すべてが「加速」する世界に備えよ

~こんな人にオススメ!~
今のテクノロジー事情をある程度網羅的を知りたい方!
子育て中の方!
人類の未来を嘆いてる方!

色々なところで話題になっていて、いつか読もうと思っていた一冊です。
読み終わるまでに2か月くらいかかりました。
実際に読み進めるだけだったらこんなにかからなかったと思うのですが、あまりに面白くてノートというかメモをとりながら読んだ結果、だいぶ時間がかかりました。

内容とすると、今の世の中の最新テクノロジーをおよそ包括的に、そのつながりとともに知れる一冊かと思います。
世界の最先端はこんなに進んでいるのかという驚嘆が終始続きます。
ただこの本にも、テクノロジーの進化速度がおそろしく早く、本が発行される頃には執筆時点の内容がすでに過去のものとなっているかもしれない、と書かれています。
原書である「The Future Is Faster than You Think」が2020年2月、和訳の本書が2020年12月発行、わたしが読み終えたのが2022年9月ですから、すでに世界はさらに先に進んでいるんでしょう。

以下、個人的な感想です。
GoogleやAmazon、イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、アメリカの大学・研究者などなどがすごいことはもちろん分かるんですが、技術の進歩、その技術の展開にアメリカ政府がきちんと前向きに関与して取り組んでいて、陳腐ですがすごいなと思いました。
どうしても日本政府と比較してしまいます(それが悪いわけではないですが、どうしても安全側に寄りすぎてる感がぬぐえません)。
また、本の内容も単なるテクノロジーの紹介ではありません。テクノロジーで何が起こるか?出来るか?を様々な視点で書いてます。
わたしたちの生活、産業、医療、地球環境などです。
そういったところから、最先端技術が今後の自分自身にどう関係してくるかがイメージしやすいと思います。
作者が言うようにこの本に書かれた内容がどこまで「楽観的」なのか、わたし程度では判断は難しいです。
そういった意味では作者が言うこの本でのドライブは煽り運転的な要素もあるのかもしれません。
それでもこの本に書かれたような未来がすぐ近くまで迫っているのだなという危機感めいた感想は誰しもが持つのではないかなと思います。
一方、だから今後どうしろというのは抽象的です。
おそらくスピードが速すぎて具体なんて示しようがない(すぐに時代遅れとなってしまう)のかなと思います。
ということで、単にこれからもテクノロジーの最新動向を学べ、というものです。
そのための情報ソースとすべきものは具体的なオススメが記載されていますので、今後の情報量はあなた次第!という感じで締めくくられています。

はてさてそこまで熱量と時間をかけられる自信がありませんが・・・時間があるときに調べてみようとは思いました。
かなり濃くて、示唆に富んで、いろいろなことを考えさせてくれる良い一冊だったと思います。
少々脱線しますが、転職時代を迎えると言われる中、この本の中ではスマートシティに関する仕事なんて面白そうだなと漠然と思いました。

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