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機動戦士ガンダムジークアクス感想

観てきましたんで、初見の感想的なものをつらつら書きます。
もちろんネタバレ注意。
思いつくままに書いてますんで、文章がとっ散らかってます。




なんか宇宙世紀のパラレルなんじゃない? っていう予想は聞こえていたし、サンダーボルトみたいな前例もあるんでそれなりに身構えてはいたんですよね。
そして言ってしまうと、映画館でチケットを買うときに帰り際のお客さんがシャリア・ブルの話をしてたんです。なので、ああいらんこと聞いてしまったけど、まあ予想の通りパラレルなんかなー、シャリア・ブルって木星帰りのニュータイプの人だよねあんま印象ないけど…って思いながら着席したんですね。

で、開始3秒であのBGMが流れて、ん? ってなって。デニムがシャアといっしょにコロニー襲った時点でこれはガチなやつだってなりました。
シャアがガンダム鹵獲するあたりはまあ予想できたんですが、そのまま欲張ってホワイトベースまでパクってくるとは思わんかった。ドレンに「少佐も若いのだ」みたいなこと言われてたけど、このシャアちょっとガルマの血が入ってない?

プロトタイプガンダム(ガンダム01)が出てきたのは素直に嬉しかったですね。ORIGINでは冒頭でやられて、アニメでは登場自体なかったんだっけ? このシーンでシャアキック出たのはまあ予想通りというか、どうなんだろ、オタクの喜ぶことやってやりますよ的な目配せを感じるとこではありました。前述の「若い」発言(「認めたくないものだな、自分自身の、若さゆえの過ちというものを」を当然意識してます)もですが、「5倍以上のエネルギーゲインがある」とかコクピットだけビームサーベルで貫くシーンとかの時点でハイクオリティ公式二次創作をやっていくのはわかってました。
まあそれだけに、シャリア・ブルをあそこまでフィーチャーするとは予想外でしたね。こんな、アムロに対するボッシュみたいな激重感情中年男性をお出しされるとは夢にも思わなんだ……。
それと、ずっとララァが出てこないのが気になってたんですが、いずれ出てくるのかシャリアもしくはマチュがそのポジションになるのか……。

しかしガンダムがジオンに奪われたおかげで、地球連邦はジムが作れずにガンキャノンの量産機を作ってるのが涙を誘います。軽キャノンと作中で呼ばれていましたが、公式の名前もそのままみたいです。一方でジオン側はジオン版ジムみたいなのを作れたおかげで、ゲルググが開発競争で負けてしまったそうで(パンフより)。エルメスも作られずにビットがガンダムに積まれたり、MS史は大幅に変わってしまいました。
そんな中、ビグ・ザムが量産されてるのはちょっと笑いました。ビグロとかザクレロみたいな面白メカの開発を捨てた結果、それなりにリソースがあったのでしょう。ケンプファーとかも生まれてないだろうから、そこは少し寂しい。

あとコンペイトウの攻防戦でしれっとセイラが出てきたのはなんなんですかね。この出し方でそれっきりなわけないから、今後登場すると考えていいんですよね。何もわからん。ゼクノヴァとかいう現象でコンペイトウの月面落下が回避されたのは明らかに逆シャアのアクシズ押し返しですよね。サイコフレームなんていらんかったんや……ってこと?

さて、時代が移ってマチュが出てきてからは一気に作品の色が変わる……と見せかけて、ニュータイプのピキーン音でさっきまでのオタク妄想と地続きであることが否が応でもわからせられます。宇宙と書いてそらと読む女がニュータイプじゃないわけないんだよな。
サイド6、ナチュラルに日本語出てきて楽しい。トップをねらえとかナデシコみたいな、宇宙が舞台なのにゴリゴリ日本語溢れてる世界が好きなんですよね。中国語と韓国語も混じってたかな。ザクのボディにデカデカと漢字がペイントされてるのがかっこいい。

王道のガールミーツガールミーツボーイと見せかけて、映画の範囲ではニャアンがちょっと不憫でしたね。本編ではもっと活躍するんでしょうが。とりあえずマチュとニャアンの身長差いいよね。
シュウジはおとなしめ不思議ちゃんというか、男版ティファみたいな感じ。初対面の人の匂いを嗅ぐ進撃のミケさんの遺伝子を継ぐ少年です。コロニーの外壁にグラフィティを描いてる時点でロックすぎるわけですが。「ガンダムが言っている」構文を生み出した偉大な男です。

軍警のザクに反発して、ジークアクスに乗り込んでしまうのは積極的主人公でいいですね。オメガサイコミュを使いこなせるおかげで、通常の操縦ではなく、100%考えるだけで操作している感じ? 本来の宇宙世紀だとユニコーンガンダムあたりがギリギリできるやつじゃないですかね? 10年くらい技術が早い。あとハロがニャアンの回路を挿入する場所を教えてくれたり、なかなかお役立ちマスコットになってます。このハロ、やっぱりアムロが作ったんですかね? パイロットにはならなかったから、機械屋として活躍してそう。たぶんそっちのほうが幸せだろうし。

で、最終的にはマチュはクランバトルにシュウジとマヴを組んで出場するわけですが。このマヴというのが今作の専門用語ですね。2人1組の戦術、およびその相方のこと。
今作、ガンダムを知ってる人なら専門用語と呼べるのはマヴとゼクノヴァくらいなんですが、知らない人はどう感じるんだろ。ミノフスキー粒子とかサイコミュとか意味不明ではありますよね。
ただ、そのへんの用語をすっ飛ばしても、ちゃんと面白く観られるように構成されていたと思います。さすがに鶴巻監督なので。

クラバの話に戻ると、ジークアクスの操縦に慣れないマチュが敵に押されるものの攻撃は回避し続け、最終的に勝利を収めるという、王道な感じのラストになりました。シュウジの赤いガンダムがビットをガンダムハンマーに改造してるのはさすがにガンダムブレイカーすぎるだろと思いましたが。
ジークアクスのメイン武器がヒートホークなのはかっこいい。射撃武器がないのでチャンバラするしかなく、殺陣の演出力を試されていますね。そしてこのシーンに限らずですが、初代リスペクトの止め絵演出がガンガン差し込まれる。現代の、しかも予算潤沢なアニメでこれをやるのはかなり構成に自信がないと難しい。動かないことが手抜きと見做されがちな時代ですので。私には、『止め絵は枚数の足りないリミテッドアニメの苦し紛れ演出ではなく、現代でも効果的な演出なんだ』という主張が感じられます。

今後の展開と疑問:
・シャアどこ行ったの?ガンダムに取り込まれてるとかでもいいけど、ナラティブとちょっと被る。
・セイラはちゃんと再登場する?
・そもそもガルマやデギンは死んでる? キシリアがギレンを暗殺してないっぽいし、デギンは存命してそう。
・1カットでいいから、ズムシティを映してくれ。
・エグザベくんジークアクスパクられるわ軍警に殴られるわで不憫すぎるんで、適当なMSに乗せて活躍させてやってくれ。
・そうなる場合、クラバやってる場合じゃないのでどっかで方針転換してコロニー出ていくのかな。水星の魔女みたいに。
・TV放送する時は今回の映画そのまま流すしかない。馬鹿正直に尺を3分割したら赤いガンダムがビット装備したあたりで終わる。
・とりあえず公式キービジュアルは詐欺すぎるので、ネタバレOKのタイミングでシャリア・ブルを入れといてほしい。


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