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ハウルの動く城は年1で見ようと思った話

昨日金曜ロードショーでハウルの動く城が放送された。
何度見てもいいなと思うジブリの中で、一番好きな作品だ。

キャラクターはもちろんそれを演じる声優キャスト、世界観や音楽も魅力的。

そしてストーリーやテーマが深く、大人でも魅せられる作品ではないだろうか。

約2時間の物語の中でいつも心が辛くなるシーンがある。

それはソフィがハウルに対して「あたしなんか美しかったことなんて一度もないわ!」と言い、城の外へ飛び出してしまうシーン。

外出する時は深く帽子を被り、人の目をとても気にしていたソフィ。

ずっと胸に秘めていた辛い思いが溢れてしまったんだな、と同情せずにはいられない。

美しくない。魅力もない。それを自分で決めてしまっている。
自信なんてこれっぽっちもない。

同じような思いをされている方…世の中にたくさんいらっしゃるのでは??

「もう終わりだ…美しくなかったら生きていたって仕方がない…」と美しさに縛られていたハウル

「あたしなんか美しかったことなんて一度もないわ!」と自分に自信がなかったソフィ

美しさ=容姿・見た目を気にして生きていた二人が出会い、惹かれあっていく。

このシーンからがハウルの動く城の本当の物語のスタートではないかと私は思っている。

物語が進むにつれてソフィおばあちゃんがどんどん若返っていく描写=ソフィにプラスの感情(喜び、自信、恋、愛…etc)が芽生えたのかなと思って視聴するのが好き。

ルッキズムという言葉が蔓延る現代を生きている全ての人に見ていただきたい作品。

私自身も容姿に囚われ、周囲の目を気にし、比較し、いつの間にかスマートフォンに自信が奪われ、ひっそり生きている毎日。

久しぶりにハウルの動く城を見たら、心が洗われた。

ありがとう宮崎駿監督。


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