80では遅い
【円満相続・謳活15】
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アシストします、
弁護士の盛田哲矢です^ ^
本日のお話は、
80では遅い
です。
1 80では遅いとは??
お分かりの方も多いと思われますが、
「80では遅い」というのは、
認知症対策や円満相続のための対策をするのが、
80代になってからでは遅い
ということです。
2 みんな遅いのか??
以前にこのような記事を書きました。
ここでは、
認知症に備える任意後見契約書を作成する年齢の平均が約80歳であるという新聞記事に触れながら、損をしない方法をお伝えしました。
ここからも推測できるように、
認知症や円満相続のための対策をしようと行動に移すのは、
80代になってからという方が相当数みえます。
また、実際に私が最近遺言書のご相談を受けた方は、
いずれも80代の方でした。
かなり多くの方が、
80代になり、認知機能の低下や健康面の変化、寿命の意識等から、
ようやく認知症や円満相続の対策に動き出す傾向にある、
という印象を受けます。
誤解を恐れずに端的にいえば、
みんな遅いです。
(行動しない方の方がたくさん見えるとは思っています。)
3 どうして遅くなるのか??
理由は様々かもしれませんが、感じるのは以下のような理由です。
①他人事として考えている(自分ごととして考えていない)
②自分は大丈夫だと信じている
③きょうだいの仲がよいと信じている
④何となく嫌なことなので考えたくない(無意識に目を背けている)
⑤どうしたらいいかわからない(ので行動に移せない)
⑥誰に相談したらいいかわからない
⑦毎日の生活に関心がいき、考えるのが後回しになる
今回お伝えしたいのはここではないので、個別のコメントは別の機会にしますね。
4 どうして80代の対策では遅いのか??
感覚的に遅いと感じてくださる方も見えると思いますが、
その理由を説明できますでしょうか??
⑴ 判断能力がなくなる
認知症になってしまうなどして、
判断能力がなくなり、何の対策もできなくなるというのはもちろんです。
判断能力がなくなれば、
認知症対策はもちろん、
円満相続のための対策もできません。
相続税対策もできません。
⑵ 考える力が衰える
実は、判断能力はあっても、十分な対策が難しくなる事情があるのです。
それは、こちらです。
考える力が衰えること
決して認知症になった、それが進行したということでなくても、
考えるのがおっくうになる方は、非常に多いように感じます。
年齢と共に生じるもので、
病気ではないでしょうし、普通に会話もできます。
しかし、
「どうしたいですか??」と尋ねると、
「どうしたらいいんでしょう??」と
答えに困ってしまうのです。
どのように財産を管理してほしいか、
だれにどのような財産を受け継いで行ってほしいか、
どうすれば子どもたちが争うことなく仲良く暮らしていけるか、
これらを決めることができるのは、本人だけです。
これらのことを決めるためには、
これまでの親子関係、子どもたちの関係、
子どもたちの配偶者や孫との関係などなど、
さまざまな人間関係を踏まえなければなりません。
例えば、子どもの1人にはすでに土地を贈与しているのに、
相続分を形式的に平等にした場合、
贈与を受けていない子どもが何も思わないことがあるでしょうか??
一般的には考えにくいですよね??
このように、
これまでの家族の歴史を踏まえないと、
認知症対策も円満相続の対策も、
本当に適切なものはできないのです。
このような家族の歴史を、当然弁護士は知りません。
ですので、この点は、
ご本人がきちんと考えた上で、
どうするのが自分の思いとあっているのかを教えてくれる必要があるのです。
ですので、
認知症対策にも、円満相続の対策にも、
考える力が必要となるのです。
5 いつ対策を行うとよいのか??
では、いつ対策をするのがよいのでしょうか??
私の答えは、60代です。
こちらにも書きましたが、
75歳を過ぎると、認知症有病率が一気に増えていきます。
これは、認知症有病率ですが、
すでに述べたように、認知症にならなくても、
考える力自体が衰えていくことが問題です。
考える力は、加齢と共に衰えていきますので、
早い方がよいのです。
そう考えると、
60代にしっかり考えて、一度対策を完了してしまうのがベストです。
6 まとめ
・80代になってから認知症対策・円満相続の対策をする方が感覚的に多い
・80代になってからでは、考える力の衰えにより、対策が困難(80代では遅い)
・対策をするのは、60代がベスト
以上、
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弁護士の盛田哲矢でした!^ ^