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    日々思うことはここにありけり。俗に言うエッセイ。

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    インスタで書いている読書感想文の続き。本に影響を受けて生きている私が書くので実質全部アフター読書かもしれないですね?

最近の記事

満ちるためのコク

「満ちる」という言葉 一人暮らしをするようになってからよくこの言葉を使うようになった。以前から使っている気もするけれど、一人暮らしをしてから「満ちている」と実感することが多くなった。 それは、目に映るもの、全てが自分で揃えたもので、全てが愛おしいから。誰にも邪魔されずに、自分に関係のないものが一切なく、心地よいものだけが揃った空間で生活をしているから。 自分の家で過ごしていると、自分と世界が調和したような、一体化したような気持ちで満たされていく。 インテリアに限らず、

    • 言い訳に埋もれるというご自愛

      私にはしたいことがあった。どちらかと言えば、チャレンジすれば自身に良い結果が返ってくるかもしれないこと。ただそれにチャレンジするには時間も、頭で考える力も必要なことだった。(当たり障りのない言葉を並べるとこんなにも伝わらないものなのか...。)そのチャレンジのリミットは2日後。私はこの時限爆弾をポイしようと思う。 言い訳をこれから書く。なんてみっともないんだろう。でもこれが今の私だから、諦めた自分を真っ直ぐ見つめてみようと思う。 今の私の頭の中はこう。 チャレンジすること

      • 大人であるということ

        大人とは、どういう状態を指すのだろう。 成人の日を迎えてからだろうか。「脳が完成する」といわれている25歳を迎えてからだろうか。働きはじめてからだろうか。大人ってなんだ、うっすらと考え続けているけれど、その答えには辿り着かない。 「自分の精神年齢は何歳だと思う?」とよく周りの人たちに質問していた時期があった。友人も同僚も彼氏も、みんな実年齢よりも10歳程度若い年齢を答えて興味深かった。その流れで、見た目の話にもなることが多く、実年齢より10歳ほど若く見られる人もいれば、1

        • 「あなたは私の定点」という告白は最高

          昨年、東京に数日間滞在した。久しく会っていなかった旧友と再会し、凱旋パレードよろしく行脚した。 大学一年生からの友人との別れ際、電車で立ちながら次回いつ会えるかと話をしていたなかで、「一緒にいると落ち着く」と言われた。素直に心が弾んだ。 ここ数か月、目まぐるしい日々を送っている。オンオフ問わず、知り合って間もない方々と交流する時間が増えた。新しい関係性を築いていくこと自体は、とっても楽しい。相手との会話から生まれる、私にとっても相手にとっても未知な世界に進んでいくような感覚

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        記事

          太宰治が代弁する 努力の「SIDE B」

          日記に綴られる夢までの苦悩  夢や理想に向かって進むとき、その対極にある現実、つまり現在の自分自身が突きつけられる。現在の自分と向き合う時間は、とてもエネルギーを要する。だが、真正面から向き合い、内省を行うことで、目標に向かって熱狂する自分の新たな一面に出会う瞬間は、成長には欠かせないものだ。  私たちは、一人で自分自身と向き合う時間をどれほど持っているだろうか。そのときに湧いて出てくる感情とは、一体どのような感情だろうか。友人やメンター、コーチとの対話のなかでは、現状を鑑

          太宰治が代弁する 努力の「SIDE B」

          ほどほどに見る公園のひとびと

          公園には出会いが多い。さまざまな人生が、毎日のんびりと歩き回っている。平日の夕方。だいたい16時から17時のあいだの黄昏時。私は近所の公園に足を運んでは、さまざまな人生を持つ人々を観察している。 野良猫とおじさんと車椅子 この公園には人馴れした野良猫たちがうまく生き残っている。ある一匹の程よく太った三毛猫は、車椅子に乗ったおじさんと仲良しらしい。おじさんのことをマブだと認知しているらしく、よく二人をセットで見かける。 おじさんの生活には、この公園の猫の存在が欠かせないらし

          ほどほどに見る公園のひとびと

          南無阿弥陀仏

          最近読み終わった本と、これから読み始める本の間にいる私を記録しようと思う。 最近読み終わった本は、『諸行無常を生きる』ひろさちや著。 これから読み始める本は、『人生のほんとう』池田晶子著。 何を隠そう、私はこういった類のお話が大好きだ。 生まれてくることの謎。私が生まれた1996年までに1996年分の時間が経過していることの謎。もっというと紀元前分の時間が経過していることの謎。そして丸い地球の上で、無数の命が自己をもって生活しているという謎。地球以外の場所で存在しているか

          南無阿弥陀仏

          当たって砕けた欠片を拾う

           最近とても一生懸命生きている。  気づけば挫折寸前のとこまで来たところで、ふと、そういうことじゃないかと思い始めた。  当たって砕けた欠片がないと、次のヒントは見つからない。そういうことなのでは。当たって砕ける勇気を持ち続けられるそのモチベーションがあれば、とりあえずはオッケーなのでは。  一回で何もかも正解を出せる人生なら、それはそれで超羨ましい。だって早く次の段階に行けるから。でも生まれてきたこの頭で過ごしてきた時間のすべて、経験してきたすべてを尽くして出した結果

          当たって砕けた欠片を拾う

          細長いカフェ 少し前に住んでいた家の最寄り駅周辺にあるらしい本屋兼カフェに向かっていた。大通りから外れた静かな中路にその店は建っていた。 白くて少し大きくて細長い。屋根は多分青か水色か、薄い緑。赤系ではなかった。入り口は開放されていて、リーチは少し階段を登らなければならなかった。そのため、店は少しだけ街の空気(現実かな)から距離があり異世界のような静けさを帯びていた。 窓がいくつもある建物だった。私たちが入店したのはおそらく夕方。西日が店内全体をオレンジの空気で満たして

          知る早さ、悔やむ深さ

          大人になってから悔やむ回数が本当に増えた。どんな物事にも言えることですが、知らない世界に足を踏み込んだ時、まだその世界の広さや深さについては知らないことが多い。手に取るもの、目にするもの、体の中に入れて体験するものすべてが新しく、刺激的で、感情の一番手前にある「なにか達」がバチバチと共鳴し合い、感動し合う。感情の一番手前。犬を見て「かわいい」、音楽を聴いて「心地良い」、絵を見て「癒される」、本を読んで「楽しい」。そういうほとんどの人が共通して持ちやすい感情を一番手前とする。

          知る早さ、悔やむ深さ

          存在の穴

          古くからの友人から連絡があった。東京に行くらしい。気づかないうちに各々の砂時計は人知れずサラサラと成長していっていたことを知った。 無意識に彼女はここから離れないだろうと思っていた。根拠なんて一切無いのに、なぜかそう思っていた。だってここ、いい場所やし。すぐ会える距離にいると思っていたからこんな状況でも乗り越えたらまたパッと連絡を取ってパッと会ってパッと解散する日常が来るもんだと思っていた。会わないうちに彼女の意思とそれに伴う行動はどんどんと歩みを進めていた。 あまり友人

          存在の穴

          7月は栞

          7月が終わろうとしている。 1年、12ヶ月の中で7月が一番好き。7月は梅雨が明けるまでは暗く、明けてからは何かが弾け出したかのように暑い暑い夏が始まる。朝の数時間だけが唯一の救いかのように少し涼しく、何もかもが潤っていて明るい。日中はこれでもかと強い日差しがアスファルトを照らし、跳ね返ってくるジリジリした全てにクラクラする。それすらも愛おしい。そのジリジリは私たち人間の作り出した副産物であり、決してジリジリ自体に悪意は無いのだから。夕方になるとずっとこの時間が続くのかと勘違

          7月は栞

          身体に引っ付く泡をどうする

          日々、色々思うことはある。ご飯が美味しい、天気が良い、面白い出来事があった、悲しい気持ちになった、腹が立った、眠たかった、読んだ本が面白かった、かわいいアパートを見つけた、今日は早く寝たい、など。 何かに触発されて生まれては消えていく、私の他愛の無い感情。他人からすればそれはどうでも良くて、私の生活にさえそれほど大きな影響を及ぼさないような感情。 それはお風呂に入って湯船に浸かった時に身体にまとわり付く小さくて細かい泡みたいな存在に近い。量もサイズも、自身の身体に引っ付い

          身体に引っ付く泡をどうする

          川と自転車と太陽

          取り掛からないといけない作業があるにも関わらず、今日感じたことをどうしても記憶として残しておきたく、己のやばさを感じながら本日もキーボードを叩き始める。 公園の正しい愛され方と愛し方今日は、洗濯機を回してる間に近くの公園に散歩に出かけた。地元の住民だけが利用するには十分すぎるほどの広さを持つこの公園には、老若男女が様々な目的でここに訪れている。この公園の良いところは、無理なくアクセスすることができる人々が、のびのびと各々の時間を過ごしているところ。 ある老夫婦は、ゆっくり

          川と自転車と太陽

          評価についての持論

          ひょっこり現れて、知らぬ間にまた姿を消す、そのようなミステリアスな女になりたいと思う夜もある人です。こんにちは。ミステリアスな女の定義、いや、各々が思う、そして私が思うミステリアスな女とは、について語り明かしたいです。いつか。 さて、タイトルの「評価」についてですが、皆さんは今日も「評価」という得体の知れない概念に左右されておりますでしょうか?「左右されてるよ〜」という方は、その場で誰にも気づかれないように「ハイ」と呟いてみて下さい。 評価について書きたいな、と思ったきっ

          評価についての持論

          ミニマリストにはなれない

          引越しの準備のため、自部屋にあるたくさんの本を段ボールに詰める日々。本、意外と繊細で梱包に本当に困る。万が一の為に色移りの恐れのある新聞紙は緩衝材には使えないし、本の向きも気にして入れないと角が潰れてたり紙が折れたりするらしいので気が抜けない。詰めすぎると引越し業者の方の肩や腰に被害を与えてしまうので、なるべく軽くを意識して詰めていく。金輪際大掛かりな引越しはしたくないと強く思う。 そんな段ボールと本に囲まれた日々を過ごしていると、ある不安が芽生えてくる。「この本を段ボール

          ミニマリストにはなれない