新入社員を迎える企業必見!入社後の体制整備で定着率アップの秘訣を掴む!
採用成功には6つのSTEPがあります。
STEP1 人材要件をはっきりさせる
STEP2 採用コンセプトを策定する
STEP3 コンセプトに基づいて、徹底的にアイデアを出す
STEP4 アイデアを取捨選択し、整理する(採用戦略の策定)
STEP5 面接プロセスの改善
STEP6 入社後の体制を整える
これまで、STEP5まで書いてきました。
今回は、採用成功の最後、STEP6 入社後の体制を整えるです。
優れた鳥は棲む木を択ぶ
人材が採用できただけでは、採用成功とは言えません。
人材採用の成功は、入社後、その人材が定着し、さらに活躍する。
そうしなければ、コストと時間をかけて採用活動をした意味がありません。
しかし、定着する、活躍するためにはベース、土壌が必要です。
「良禽拓木」
という言葉をご存知ですか?
良禽とは優れた鳥のことです。
優れた鳥は棲む木を択ぶということになります。
賢いので、安全に巣作りができ、
食料確保にも困らないような木を択んで棲むわけですが、
これは人間にも当てはまると言いたいわけです。
「賢者は仕える主君を択ぶのが当然だ」
という孔子の言葉ですが、
上司部下の主従関係を表す言葉として使われます。
特に中小企業は、企業=経営陣ですから、
企業と従業員との関係は、
経営陣と従業員との関係とも言えます。
採用した人材が定着し、活躍するための土壌において、
経営陣の考え方は最も影響を及ぼす
と言ってもいいのではないでしょうか?
なぜ新入社員には入社後の体制整備が必要なのか?
よく経営陣と話をしていると、活躍しない人材の話になります。
もちろん、その人にも問題はあるのでしょうが、
7割以上は経営陣の責任だと思います。
なぜって?
採用したのも経営陣ですし、
体制整備をしてこなかったのも経営陣でしょう。
さらにはその人材の特性を見抜けず、
その人の能力も活かしきれていないのではないでしょうか?
能力の活かし方にはついては、
いずれお伝えするとして、
まずは入社後の体制整備は必要な理由を
述べたいと思います。
まず、新入社員が会社や業務内容について正しく理解し、
スムーズに仕事を進めるためには、
十分な研修や説明が必要です。
入社後の体制を整えることで、
新入社員の研修やオリエンテーションなどを
きちんと行なうことができます。
また、新入社員にとっては、上司や同僚とのコミュニケーションや仕事の進め方などが不安になることがあります。入社後の体制を整えることで、新入社員が働きやすい環境を整備し、ストレスを減らすことができます。
さらに、入社後の体制を整えることで、新入社員の定着率を上げることができます。新入社員が最初の数か月で退職することは、企業にとって大きな損失となります。入社後の体制を整えることで、新入社員のモチベーションを高め、長期的な働き方を促すことができます。
新入社員と言うと、新卒者など若年層をイメージしがちですが、経験者採用で獲得した人材も新入社員です。
中小企業ですと、新卒採用に力を入れている企業は、入社後の体制整備もしていこうという企業が多い気がします。
しかし、経験者採用が中心の企業は、あまり入社後の体制整備をする傾向にはなりません。
なぜって?
経験者なんだから、自分たちでわかるでしょ?という放置するからです。
ですから、中小企業では、経験者採用が中心の企業は、定着率が悪い、もしくは活躍している人材が、新卒採用中心の企業よりも少ない傾向があります。
あなたの企業ではいかがですか?
入社後の体制を整える6つのポイント
入社後の体制を整えることは、新しい社員がスムーズに仕事に取り組むことができるようにすることです。以下は、入社後の体制を整えるための一般的な手順です。
1.オリエンテーションプログラムの提供
自社のビジョン、ミッション、戦略、文化、規則、手順、製品、サービスなど、必要な情報を新しい社員に提供するプログラムを提供することが重要です。
大抵の場合、入社の前後で1〜2日かけて行なう座学研修が多いですね。
2.マネージャーやチームリーダーの指導
新しい社員が彼らの上司と効果的にコミュニケーションを行うために、マネージャーやチームリーダーが彼らの指導者としての役割を理解し、コーチングやフィードバックの提供を行うことが必要です。
しかし、多くの企業は、マネージャーやリーダーなど、管理者としての心得や手法中心の研修をすることが多く、実際に指導方法の研修を導入している企業はほとんどありません。
3.社員の訓練
新しい社員が必要なスキル、知識、技術を身につけることができるように、訓練プログラムを提供することが重要です。
4.情報の共有
企業の文化、ビジョン、ミッション、戦略、手順、規則、製品、サービスなどについて、新しい社員が正確な情報を共有できるように、社内コミュニケーションを促進することが必要です。
5.適切なリソースの提供
新しい社員が仕事をするために必要なリソースを提供することが必要です。これには、コンピューターやソフトウェア、文房具、オフィススペース、書籍、雑誌、およびその他の必要なリソースが含まれます。
6.チームビルディング
新しい社員がチームの一員になるように、チームビルディングイベントや活動を提供することが重要です。
これらの手順を実行することにより、企業は新しい社員がスムーズに仕事に取り組むことができるようにし、より生産的かつ効果的な従業員となることができます。
いかがでしょうか?
多くの企業が行なっている入社後の体制整備のほとんどが、仕事をするために必要なリソースを提供することだけになっているようです。
入社後の体制を整え方がわからないという企業もあるでしょうが、ぜひ、これから入社してくる、将来有望な人材のためにも、入社後の体制を整えて、活躍できる土壌を作ってあげてほしいと思います。