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誰を面接官にする???人材採用面接における適した面接官の条件

中小企業が採用活動を始めると、
社長がまず悩むのは、
「誰を採用担当者にするか」
ということらしいです。

なぜなら、中小企業は大企業のように、
人事部があったり、採用専任者が存在しないため、
採用活動を始める毎に、
採用担当者を指名する傾向があるからです。

採用担当者に指名された方は
当然のように「面接」をすることになるでしょう。

中小企業の「面接官」は、面接が下手!

失礼を承知で申し上げると、
中小企業の面接官は、面接が下手です。
これは仕方のないことなのですが…

少し想像してみてください。
例えばプロ野球選手で、
素振りもせず、
練習試合でも打席に立たない人が、
一軍の試合で打席に立って
150km/h近いスピードボールを投げる
投手の球を打ち返すことができるでしょうか?

おそらくプロ野球選手だとしても
無理だと思います。
良くてかする程度ではないでしょうか?

面接も同じです。
面接官が、何のトレーニングもせず、
面接する機会のないまま、
本番の面接だけをする。
どう考えても上手なわけありません。
結果、どうなるか?

  • 優秀な人材を見極めることができない。

  • 優秀な人材を口説くことができない。

  • 求職者が下手な面接を受けて辞退する

面接官以上の求職者を採用することは不可能という事実

もう一つ大事な要素があります。
それは、面接する面接官以上の
能力やスキルを持っている人材を
採用することは不可能です。

例えば、大学を卒業し、
入社したばかりの新人を面接官にしたとしましょう。
勉強ができて賢い。
人物的にも申し分ない。
としても、この人は仕事をしたことがありません。

どんな成果や結果を出すのか、
どんなプロセスで仕事を進めるのか、わかりません。
この人の面接では、
求職者が勉強ができるかどうか、
人物像の良し悪しが見抜けるでしょうが、
それ以上のことは見抜くことができません。

求職者側も、仕事ができるかどうかわからない人に
面接をされていることを察知します。
当然、面接はうまくいきません。

優秀な営業職を採用したいのでああれば、
貴社の中でのトップ営業パーソンを
面接官に当てるべきです。

優秀な経理を採用したければ、
貴社の中で抜群の経理人材を面接に当てるしかありません。
いないのであれば、外部の方に頼むのもありでしょう。

総務でも、企画でも、マーケティングでも、同じです。

人事採用担当者が面接をして、採用できるのは、
優秀な人事採用担当者だけです。
(ちなみに人事と採用担当者は、違う職種です)

よく、中小企業の社長と話をしていると、
経営感覚を持った、
会社を任せてもいいような人材が採用したい、と言われます。
その場合は、経営者自らが面接をしなければ、絶対に採用できません。

面接において適した面接官の条件とは?

とは言え、生まれた時から面接官などと言う人はおらず、少しずつ面接官になっていくというのも事実です。
面接官として活躍できる人材の条件とはなんでしょうか?

1.意思疎通能力が高い

面接官は、応募者との対話を通じて、その人物像やスキルを正確に把握する必要があります。メッセージのやり取りによって情報を共有し、相手と意思疎通を図る能力が高い面接官は、応募者がどんな状況でも話しやすく、質問にも正確に答えることができます。

2.聴き上手である

面接官は、応募者の話を注意深く聴くことが重要です。応募者が話すことを途中で遮ったり、自分の話に持っていってしまったりすることは避けるべきです。応募者の話を聴き上手になることで、より多くの情報を引き出すことができます。

3.自分の思い込みを捨てることができる

どんなに聴き上手であったとしても、応募者の話を聞いて、自分の思い込みや考え、価値観と照らし合わせようとする人がいます。これはNGです。思い込みやプライド、これまでの経験を一旦脇に置いて応募者の話を聴くことが、応募者の能力を見極めるコツです。

4.適切な質問をする

面接官は、応募者に適切な質問をすることができる必要があります。適切な質問は、応募者のスキルや経験だけでなく、自己分析やビジョン、問題解決能力などを評価するためにも重要です。

5.ポジティブである

面接官は、ポジティブな姿勢を持つことが重要です。応募者に対して前向きな態度で接し、相手を尊重することが求められます。また、ポジティブな姿勢で接することで、応募者もリラックスして話すことができます。

6.口説くことができる

どんなに優秀な人材を見極めることができたとして、自社に入社させることができなければ、面接官としての役割は半減します。面接官は、応募者を口説き、入社を決断させることができなければなりません。

7.交渉することができる

口説くに近いかもしれませんが、雇用オファーを出す際には交渉が必要な場合もあります。おそらく面接官は、営業職よりも交渉術に長けていなければならないと思います。

そして、最後にできれば…

経験豊富である

面接官は、あらゆる職種、あらゆる場面を経験したり、
過去に多くの面接を経験し、
人物像やスキルを見極める経験を積んでいることが望ましいです。

経験が豊富な面接官は、
応募者の話を聴き、
適切な質問をすることができるだけでなく、
応募者が持つスキルや経験を
正確に把握することができます。

面接官はポジティブな姿勢を持ち、
自分自身のバイアスや偏見に気をつけ、
公平かつ客観的に応募者を
評価することが求められます。

さらに、面接官は、
企業の文化や価値観に合致した応募者を
選ぶことが望ましいです。
企業の文化や価値観に合致した応募者は、
より長期的な雇用関係を築くことができ、
企業の成長に貢献することができます。

最後に、面接官は、
人材採用プロセス全体を通じて、
候補者との関係を築くことが重要です。
面接後にフィードバックを提供したり、
雇用オファーを出す前に
候補者との交渉をすることで、
候補者との良好な関係を築くことができます。

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