![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127796160/rectangle_large_type_2_c5afe40918467567e77047a5d23ae820.png?width=1200)
まわりと同じがイイ人、イヤな人
エニアグラムは人間を9つの性格タイプに分類して、言動や考え方、感じ方、行動の特徴などを説明する手法です。
今回は、「まわりと同じがイイ人、イヤな人」という切り口で、エニアグラムを紹介したいと思います。
自由に選べる状況で、周りと同じ物を選ぶ人もいれば、あえて周りとは違う物を選ぶ人もいますね。
就職活動のリクルートスーツを見ていると、日本人は周りと同じ方が安心する人が多いのかなという印象を受けます。
この点で対象的なのが、タイプ6【忠実な人】とタイプ4【個性的な人】です。
名称にも表れているとおり、タイプ6がまわりと同じがイイ人で、タイプ4がまわりと同じはイヤな人です。
※タイプの特徴は一字一句あてはまるものではないので、一例としておおらかに受け止めてくださいね。
まわりと同じことで安心する人
それはタイプ6です。タイプ6は、安心と支えを求める人です。
車ならば、よく売れている大衆車を好みます。多くの人に支持されている車なら安心安全です。色は無難に、白やグレーがいいですね。赤や黄色など、目立つ色は選びません。
服装も無難に、オーソドックスなスタイルを好む傾向があります。男性の場合、周囲になじむようなモノトーンの洋服を着ている方が多いです。落ち着いた青色のスーツもよく見かけます。
ネクタイもストライプが多く、アニマルなどのおもしろ系は選びません。落ち着かないんだそうです。
奇をてらったシャツや派手な柄物のスーツなどは、むしろ罰ゲームに思えることでしょう。
結婚して、夫や妻のポジションを与えられれば、それを淡々と守りぬき、役割に自分を合わせることができるので、離婚しにくいです。
タイプ6は安心と支えを求める気質なので、一定のグループや組織、集団に属することで安心感を得ようとします。ルールや規律にも忠実で、協調性が高く、与えられた役割をしっかりと果たす縁の下の力持ち的存在です。
リスクを想定し、備えを万全にしておくことに興味を持っているので、災害対策や社会インフラなど、生活の基盤を支える分野はぴったりです。
集団との相性が良いタイプ6は、集団にあわせることが得意な分、信条や信念を持ちにくいとも言われています。
良くも悪くも、まわりに合わせやすいのですね。
一方で、
まわりと同じはイヤな人
それはタイプ4です。タイプ4は個性的な人、個人主義者、ロマンティスト、アーティストとも呼ばれ、自分らしさを大切にします。
タイプ4にとって、個性を表現することは自分の存在意義そのものなので、個性を失うことを本能的に避けようとします。
車であれば大衆車はイヤ。「そこら辺に走っていない車がいい」と言います。
服も、花柄や柄物、派手なデザインや色であったり、どこで買ってきたのか尋ねたくなるような服を着ていたりします。古着や柄物のシャツ、異種素材を組み合わせたりと、デザインの許容範囲はかなり広く、人とは被らなさそうなものが好きです。
インテリアも好きで、カーテンや家具のデザインに並々ならぬこだわりを見せたりします。
仕事もマニュアル通りの仕事や単純作業、前例を踏襲し続けなければならないような仕事には魅力を感じません。大企業や公務員に就職し、将来は安泰だと思われても、組織の流動性が低く旧態依然としているなど、肌に合わないと苦痛に感じます。
むしろ、前例がない中で、不安定であっても、斬新に新たなビジネスを構築していく方がやりがい感じます。
安定を求めるタイプ6にとっては好ましい環境も、個性を求めるタイプ4には我慢ならない環境となり得るのです。逆も然り。
***
まわりと同じがいいのか、違っていたいのか、そんな側面も生まれ持った気質の影響を受けているんですね。
日常の何気ない思考や感情、行動の選択が、どのように自分の気質の影響を受けているのか。これを知ることができたのは、私にとって大きな収穫でした。
生まれ持った気質は一生変わらないので、どんな環境に身を置くかで居心地の良さや人生の満足度は大きく変わります。
自分にフィットするキャリアプランや結婚相手、生活スタイルなど、試行錯誤するのも良いですが、気質を知り、相性が良さそうな範囲のアタリをつけてみるのもおすすめです。