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お金の事。/2020.5.27

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お金の事

私のウェディングのヘアメイクの料金は
北陸の平均では決して安くはない金額だと思います
(都会からしたら安いかもですが、、、)

当日の金額は平均的だと思いますが、
前撮りの料金は高い方だと思います。

料金を決めるのは自分なので、色々考えた上で、設定しています

最近では、あまり言われないですが、式場に勤めていた時はよく、「なんで、ヘアセットとメイクでウェディングになるとこんなに金額が高くなるのか。」と言われたりしました。

確かにお客様からすると、目に見える技術はヘアセットとメイクの2つです。サロンでやってもらう時は高くても10,000円もあればやってもらえる内容です。
ヘアメイクリハが入っていると言ってもその分にしては高く思えてしまうと思います。

ですが、ウェディングでは、こないだのインスタライブでもお話ししたように、ヘアメイクの技術だけではなく、結婚式や前撮りで、新郎様新婦様が、なるべく楽しく過ごして頂けるよう、撮影や挙式がスムーズに進行するように段取りをする事もヘアメイクの仕事に含まれていると思っています。

先日のインスタライブはこちらから見れます。   
https://www.instagram.com/tv/CAkfHuNg9aN/?hl=ja


そこには物質として何か提供できるものではなく、サービスとしての代金も含まれているという事です(高級なレストランに行くとサービス料があるのと同じだと思います)

そしてそのサービス料の中に、私がこれまでヘアメイクの仕事にかかわって経験しながら学んできた事、講習会などに行って勉強してきた事の経験値が含まれています。

その経験値も物質として表す事はできないですし、技術にも反映されていないかもしれません。お客様にとって必要のない事かもしれません。
経験が少なくっても技術やセンスがいいヘアメイクさんもたっくさんいると思います。飛び抜けた才能があればそこに価値が産まれるので、もちろん技術料が高くていいと思います。

都会ではもともとそれが当たり前になっていますが、最近ようやく少しずつ地方のヘアサロンの金額も、そういった経験やセンスが反映されてきているので、技術者としては喜ばしい事だと思っています。

お客様からしたら高くなってしまうと辛いかもしれませんが、美味しいものを食べたい時や、特別な日や良いものを買うときなどは普段の金額よりも高くなるのは必然だと思えると思うのです。

ただ、ウェディングに関しては一生に一度きりで、やってみて不満だった。となるとその金額の代償はおおきいですよね。。わたしもなるべくそんな思いはさせたくないと思ってお客様に入らせてもらっています。
その責任を自分に知らしめるためにも気軽に頂ける値段ではないものにしています。

もう一つ含まれているのは、使っている道具や材料にかかるお金です。お料理でいうと食材に当たります。
それを吟味するために色々なアイテムを買って、試したり、失敗したり研究する事も含まれています。担当するお客様お一人に使うメイク道具はそんなに多くはないですが、どんなメイクのご希望にも添える事ができるように、様々なバリエーションを揃えておく事も必要ですし、プチプラよりデパコスの方がどちらかというと気分が上がると思います。

私はメイクの仕上がりに関してはプチプラでもデパコスでも何でもあまり関係は無いと思っていますが、高いお金を払っていただくのに、全部プチプラで揃えていたら、お客様は気持ちよく対価を払う気分にならないのではないかと思うので、そうはあまりしたくないと思っています。もちろん仕上がりの質を上げるためにもより良いもの(よりバリエーションの提案ができるもの)を揃えて、使いたいと思っています。
(どのメイクさんがどんなコスメを使っているかはヘアメイクをしてもらわないと知れない部分だったりするので、お客様からはヘアメイクの担当者を選ぶときに見えにくい部分かも知れないですが、、、)



そしてそんな価値の含まれたサービス料で、私は私の生活をしています。

私は皆さんが支払って頂いたお金で生活をしています。家賃を払ったり光熱費を払ったり、食べるものを買ったり、、、洋服も好きだし、映画や音楽も好きですし、美術館に行ったり本を読んだり、綺麗な景色を見る事も少なからず仕事に反映されると思っていますし、友達とご飯に行くのも私の生活にとって、欠かせないものです。

生活必需品ではないものにも使わせて頂いています。自分の好きなことをする楽しみや経験を皆さんから支払って頂いたお金でさせて頂いています。

フリーランスになって、お給料ではなくお客様から直接お金を頂くようになってからは、その有り難みや価値の大切さをより実感するようになりました。

そして自分がお金を使う時も、その消費が誰かの生活を支えているんだと思って支払うようになりました。

必然的に、消費した先のお金の行方を考えるようになったのです。


皆さんから頂いたお金を無駄にしないために、大好きな人や支払いたいっ!て思える人に渡したいし、無駄にしない物を買いたいし、長く愛せるものに使いたいと思うようになりました。

私はお金をただ受け取とり、消費していくだけではなく、好きなもの、好きな人、応援したい人、私の心を満たしてくれる世界。に循環させていきたいと思うようになりました。

そう思っているのは私だけではないと思います。もっとずっと前からそうやって行動してきた人はたくさん居ると思います。

そんな人たちの仲間入りができるように、その循環の一部になれるように生活していきたいと思っています。

少し話がそれてきてしまいましたが、
私が自分のウェディングのヘアメイク料金を設定した理由はそういった事を考えたうえで、設定しています。

そして自分の中で決めたことがもう一つあります。

私は自分が設定した金額よりも安い仕事は受けないという事です。

フォトスタジオや式場などから依頼がきたりしますが、大概は

「たくさんのお客様を回しますので金額を安く受けてもらえませんか?」

というような提案です。
前撮りなんかに至っては安さを売りにしているところがたくさんあります。
そういう所を悪く言いたいのではなく、その値段では私は、出来ないのです。
なぜなら、

直接私を指名して下さっているお客様からは私が決めた料金を頂いているからです。

直接頼んだ方が高いなんて、おかしいですよね。安い仕事を受けてしまったら直接頼んでくれているお客様に失礼だからです。

そして、安めの値段設定で沢山の数をこなす仕事のスタイルは、今ヘアメイクをし始めた若い子達の経験の場だと思うのです。

実際、私も専門式場ではデビューしたてにも関わらず、沢山のお客様を担当させて頂きました。繁忙期には、毎週毎週2組ずづ、4年間に約240組ほど担当させて頂きました。

そんな若い子の経験の場を奪ってはいけないと思うのです。
わたしもデビューしたての時や、フリーになったばかりの頃は、値段には関係なく、どんな仕事もありがたく受けようと思っていました。
でもなんでもかんでも受けているうちに、直接頼みたいと言ってくださるお客様が増え、仲間も増えて、もう次のステップに移らなければ、と思ったのです。

今ウェディングの仕事では、本当にお世話になっている方からの依頼のお仕事だけは人を介して受けていますが、それ以外は私のこの考え方に納得してもらえない場合はお受けしていません。

それによって仕事の数はもちろん減りますが、それはしょうがない事だと思っています。

その分、直接ご依頼くださるお客様と向き合う時間も多く取れますし、そんな皆様を大切に思うことができると思っています。


長くなってしまいましたが、
私のウェディングの金額の内訳はそのような事が含まれた金額となっています。


お読みいただきありがとうございます。

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katti6
みんなで幸せになるためにどうしたらいいのか考えています。支援してくださると嬉しいです。